ロサンゼルス警察(LAPD)が、殺人事件の捜査のカギとなる「iPhone」のロック解除に成功した。これは、捜査官がハイテク機器のセキュリティ機能と対決した最新の事例だ。
Los Angeles Timesによると、「科学捜査における携帯電話の専門家」がロック解除に成功したので、弁護士によってiPhoneの調査ができるという。LAPDは、「iPhone 5s」をどうやってハッキングしたのか明らかにしていない。このiPhone 5sは、パスコードによってロックされており、捜査官がこれまでにアクセスを試みて使用不能になっていた。
このiPhoneは、2014年にロサンゼルスで射殺されたApril Jaceさんのものだった。夫であるMichael Jace容疑者がAprilさん殺害の罪に問われているが、同容疑者は、警察ドラマ「ザ・シールド〜ルール無用の警察バッジ〜」で葛藤するLAPDの警官役を演じたことで最もよく知られている俳優だ。捜査官は、2人の間でやりとりされたテキストメッセージが事件に関係していると考えている。
2015年に起きたサンバーナディーノ銃乱射事件に関係するiPhoneのロック解除命令にAppleが応じず、米政府は2016年に同社と対立した。だが、米連邦捜査局(FBI)がiPhoneのロックを解除する別の方法を発見したらしく、この対立には終止符が打たれた。
Appleにコメントを求めたが、得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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