新12インチ「MacBook」レビュー--好みが分かれる仕様ながら性能向上でより魅力的に - (page 3)

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年05月02日 07時30分

 トラックパッドには、2015年版12インチMacBookと現行の13インチ「MacBook Pro」に搭載された「Force Touch」機能が引き続き採用されている(Force Touchの別バージョンが「3D Touch」として「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」に移植された)。パッドの下に4つのセンサがあり、ユーザーはパッド表面のどこでも「クリック」することができる。さらに、センサと触覚フィードバック(Appleはこれを「Taptic」と呼んでいる)を組み合わせる「Force Click」効果により、ユーザーはアプリやタスク内で2段階の強さのクリックを感じることができる。この深いクリック(ディープクリック)は、トラックパッドに段階的な物理メカニズムが備わっているような感覚を指と脳に与えるが、実際には、ユーザーが感じる動きはわずかな水平方向の移動でしかない。その動きは、たとえ完全な説明を受けても、トラックパッドを2段階押し込んでいるように感じられるだろう。

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提供:Sarah Tew/CNET

 筆者はクリックよりタップを好む。新しいMacBookで最初にやるのは、設定メニューで「タップでクリック」を有効にすることなので(不可解なことに、この設定は未だにデフォルトで無効になっている)、Force Touchが発表された後も同機能について深く考えることはなかった。例外的に、たまに住所をディープクリックして、地図をポップアップ表示させることがあるくらいだ。Macのトラックパッドに関する使用上のヒントをもう1つ紹介しよう。トラックパッドオプションメニューで「タップでクリック」を有効にするほか、アクセシビリティメニューに移動し、「システム環境設定」「アクセシビリティ」「マウスとトラックパッド」「トラックパッドオプション」と進んで、タップでドラッグする機能を有効にするといい。

小型だが鮮明なスクリーン

 12インチ「Retina」ディスプレイは2304×1440ピクセル解像度で、非常に高いppi密度を備える。アスペクト比は従来と同じ16対10で、ほかのほぼすべての市販ノートPCやHDTVスクリーンで採用されている16対9のアスペクト比とは異なる。

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提供:Sarah Tew/CNET

 スクリーンは若干光沢があり、視野角が広い。画像は明るく、輪郭も非常にくっきりしている。画面サイズが小さく、解像度が高いにもかかわらず、スクリーン上のアイコンや文字、画像はすべて効果的にスケーリングされ、とても見やすい。ディスプレイの周囲のベゼルの幅は狭いが、ミニマリスト的という点で、素晴らしいDell「XPS 13」の極めて狭いベゼルには遠く及ばない。

 オーディオは相変わらずか細く、YouTube動画や1人でのNetflix視聴体験に最適な音質となっている。Appleが「Beats」ブランドを買収したのはかなり前のことだが、Beatsで強化された何らかのオーディオ機能がMacに搭載されそうな兆候は現時点では全くない。

 前モデルから解決されていないもう1つの問題はウェブカメラだ。相変わらず480pという低解像度モデルが採用されているため、「FaceTime」や「Photo Booth」、そのほかのカメラアプリを使うとき、全体的に画像のピントが甘く感じられる。

 MacBookの480pウェブカメラでCNET Labにて撮影した筆者とJoseph Kaminski記者
MacBookの480pウェブカメラで米CNET Labにて撮影した筆者とJoseph Kaminski記者
提供:CNET/Dan Ackerman

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