Appleは米国時間4月26日、同社第2四半期決算(3月26日締め)を発表した。同決算では、ほとんどすべての項目で減少がみられた。総売上高は506億ドル、利益は1株あたり1.90ドルだった。Thomson Reutersが取りまとめたアナリスト予想では、売上高520億ドル、利益は1株あたり2ドルとなっていた。
このことは、「iPhone」販売台数が前年度比で初の減少という注目すべき結果にも反映されているが、同社の他製品の業績もさほど芳しくなかった。iPhoneの販売台数は前年度比16%減で5110万台だった。
「iPad」の販売台数は19%減の1030万台で、Apple製タブレットの販売台数が前年割れをするのはこれで9回連続となる。Appleは、iPadの売り上げについて、新しい「iPad Pro」によって再び回復すると述べている。同iPadは、専用のキーボードとスタイラスペンを使って作業できるようになっている。一方、Macの販売台数は12%減の400万台だった。
Appleは、発売から1年が経過した「Apple Watch」の実績を明かしていない。同社最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は、売り上げが「当社予測に届いた」と述べたが、それ以上の言及はなかった。このことは、悪い結果だったと取られる可能性があるが、同氏は、Apple Watchに見込みが依然あることを示唆した。
「Apple Watchの出荷をちょうど1年前に開始したが、すぐに世界で最も売れて最も愛されているスマートウォッチとなった」とCook氏は述べ、Apple Watch発売1年目の販売台数は、iPhoneが発売1年目に記録した販売台数を上回っていると付け加えている。
ただ、これだけでは、このほかのAppleの業績を強化するには不十分だ。同社は、自社の売上高がほぼすべての地域で落ち込んでいることを明らかにしている。米大陸では10%減の190億ドル、欧州では5%減の115億ドル、アジア太平洋地域は25%減の32億ドル、そして、大中華圏では26%減の125億ドルだった。
売上高が唯一増加した地域は日本だ。ただし、日本はAppleにとって2番目に小さい市場である。
明るい材料としては、「AppleCare」ユーザー保証、「Apple Pay」、そして「Apple Music」などを含むAppleの「サービス」があり、売上高は20%増の60億ドルだった。Apple Musicは、有料会員が1300万人となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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