UPDATE Appleの四半期売上高が13年ぶりに前年を下回った。主力製品「iPhone」の販売が予測に届かなかったためである。
Appleの2016会計年度第1四半期において、同社売上高の大きな割合を占めるiPhoneの売上高が前年同期比でわずか1%しか増加しなかったため、まったく意外な結果というわけではない。同社は、中国の景気が「軟調」であることから今後の見通しは厳しいと警告もしていた。中国はAppleにとって、北米に次ぐ第2位の市場である。
同社の第2四半期には、iPhoneの売上高が前年同期比で18%減少し、Appleの同四半期業績に多大な悪影響を及ぼした。
Appleが米国時間4月26日に発表した第2四半期決算(3月26日締め)において、売上高は506億ドル、利益は1050万ドル(1株あたり1.90ドル)だった。
ウォール街の予測は、売上高519億7000万ドル、1株あたり利益2ドルだった。
つまり、売上高と利益の両方で予測を大きく下回ることとなった。
同四半期の詳細は以下のとおりだ。
同社最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は、同四半期に受けた「マクロ経済の強い逆風」を考えればまずまずの業績だったと述べた。
同社最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は、同四半期に受けた「マクロ経済の強い逆風」を考えればまずまずの業績だったと述べた。
Cook氏は、決算発表後にメディアおよびアナリスト向けに開催した電話会議で、新しい「iPhone SE」が第2四半期売上に含まれていないことを説明した。
Appleの最高財務責任者(CFO)を務めるLuca Maestri氏は、第2四半期におけるiPhoneの販売低下は「iPhone 6が40%伸びて新記録となった前年同期と比べると、特に厳しいもの」だったと述べた。
「流通在庫についても、1年前には100万台増やしたのに対し、今年は45万台減らした」(Maestri氏)
同社は四半期配当金を10%増加し、第2四半期は1株あたり57セントを支払うとした。
Appleは第3四半期売上高について、410〜430億ドルと予測を大きく下回る見通しを示した。
ウォール街の予測売上高は473億2000万ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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