ElectrekとFinancial Times(FT)によると、AppleがTeslaの車両エンジニアリング担当バイスプレジデントChris Porritt氏を引き抜いたという。クパチーノを拠点とする技術大手Appleの「特別プロジェクト」に従事させることが目的のようだ。
Appleでの「特別プロジェクト」とは、うわさされている同社の自動車プロジェクト「Titan」のことだと考えられている。Appleこの自動車プロジェクトを2年間統括していたとされるSteve Zadesky氏が1月に同社を去っており、そのような状況においてPorritt氏は雇用された。
Porritt氏は自動車業界に長く従事しており、Aston Martinで主席エンジニアとして勤務した経験がある。Porritt氏の雇用について、Zadesky氏に代わってAppleの自動車プロジェクトを統括するためなのか、それとも、専門知識を加えるために同チームに入ることになっただけなのかは明らかではない。BloombergのDana Hull記者は、Porritt氏が9月にTeslaを退職していることを伝えている。
AppleとTeslaは、人材の引き抜きをめぐって対立しており、Teslaの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は、Appleを公に激しく非難したこともあった。
Musk氏は2015年、「Appleはわれわれが解雇した人材を雇用している」と述べた。「われわれはいつも冗談でAppleのことを、『Tesla Graveyard』(Teslaの墓場)と呼んでいる。Teslaでうまくいかなかった者は、Appleで働けということだ」(Musk氏)
The Wall Street Journal(WSJ)は2015年、Appleが完全な電気自動車を2019年までに出荷する計画だと報じた。Appleは、自社製自動車の実現可能性を検討したうえで、Titan自動車プロジェクトを「コミット済みプロジェクト」にしたとされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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