筆者がiPad Proを主として生活してみて感じたことは、Macやパソコンよりも、ブラウザを使わなくなったということだ。それもそのはずで、TwitterやFacebookは専用のモバイルアプリが利用でき、通知も届く。またカレンダーやGmailなども、アプリから利用した方がスムーズだ。
画面分割機能は、2つのアプリを組み合わせるには便利だ。
例えばFaceTimeオーディオでバックグラウンドでの通話しながら、Evernoteでメモを取りつつ、Facebookメッセージでグループチャットを行うといった使い方もできるし、Keynoteと写真アプリを表示させて、取材してきた内容をスライドにまとめたり、Safariで調べ物をしながら数字をExcelにまとめたり。こうした作業を、音楽を聴きながらこなせた。
バックグラウンドを含めて2つのタスクを同時に行えれば、MacやPCで行ってきた作業の大半を再現できる。アプリさえあれば、あるいは組み合わせによって解決できれば、PCの代替というコンセプトは実現可能だ。
ただ、会計やイラストレーションなどの専門的なソフトが存在しない場合、PCの完全な代替は不可能だ。こればかりは、仕方がないことだし、Appleの言っていることは、現段階では理想であると言わざるを得ない。
その一方で、「アプリさえあれば」というフレーズは、意外な威力をもたらすかもしれない。
十分にパワフルなiPad Proなら、ビデオをつなぎ合わせてクリップを作ろうと思えるし、写真の加工やKeynote、Adobe Compを使ったちょっとしたコラージュ作りも広い画面とApple Pencilの組み合わせで行える。
iPad ProはPCの代替たり得なくても、われわれに別の道を示すかもしれない。プロでなくても何かを日常的に作り出す習慣が身についたら、それはとてもAppleのブランドらしい、コンピュータの未来像ではないだろうか。
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