LINEは3月31日、LINEやその周辺サービス事業領域におけるデータの分析や研究をする専門開発組織「LINE Data Labs」を新設したと発表した。これまで各サービス事業領域ごとに存在していたデータチームを統合したもので、ユーザーの利用動向などのデータを横断的に扱えるようになるという。今後、データエンジニアやデータサイエンティスト、データプランナーなど、データに関連した職種を積極的に採用し、2016年内に50人規模の組織を目指すとしている。
同組織では、LINEやそのLINE周辺サービスで高度なデータ分析や機械学習を行い、ユーザー属性や興味関心分野の自動推計、それに基づくコンテンツ・広告配信の精緻化、運用型広告への活用、人工知能などデータ応用システムの構築、データ統合プラットフォームの構築・運用などに取り組む。
さらに、機械学習や人工知能、大規模データ基盤領域における研究成果を軸とした、LINE Data Labs内での新たなサービス開発も視野に入れている。
分析や学習などに使用するデータは、LINEやその関連サービスの利用有無やその履歴、企業やセレブリティなどの公式アカウントの登録情報、スタンプの購買情報など。電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トークなどの機微情報は含まない。LINEでは、属性情報の推定は統計的に実施しており、特定の個人は識別せず、特定の個人を識別可能な情報を広告主など第三者に提供していないと説明している。
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