年明け早々から今も芸能ニュースを賑わしている芸能人のスキャンダル。不倫疑惑にある2人のLINEトークがスマホ画面の画像付きで大々的に報道された。このニュースに関心を持った理由が「LINEの流出」だった人も多いだろう。
もはやLINEは日本の人口の45%以上をカバーするメッセージツールだ(出典:LINE 2015年4-9月媒体資料)。1対1、もしくはグループで瞬時に連絡が取れる上に、画像やファイルも送信できる。さらに、スマホやPCといった様々なプラットフォームに対応していることから、ビジネス上でも活用されている。そのLINEが簡単に漏れるとなると、不安になるのも当然だ。
しかし、実際は基本的なセキュリティさえ守っていれば、LINEが流出することはない。一連の報道を受けてLINEは「第三者によるLINEアカウントへのアクセスの可能性」について見解を発表したが、「ユーザーのスマートフォン端末およびLINEの登録メールアドレスとパスワードが適切に保護されていれば、自身が意図しない形でユーザー情報や、やり取りの内容が第三者に渡ることはない」としている。
もっとも重要な対策は、スマートフォンにロックをかけることだ。当たり前の対策のようだが、GoogleのAdrian Ludwig氏が2014年10月に答えたインタビューによると、画面ロックを設定しているユーザーは約半数とのこと。もし、手間を省くためにロックを設定していない、もしくはごく簡単なパスコードを利用している人がいるなら、この機会に推測されにくいパスコードを設定しておこう。あまり知られていないが、iPhoneは数字だけでなく英字を混在させたパスコードを設定できる。
LINEが来たら、通知で内容を確認し、返信するときにLINEを起動するという人も多いだろう。しかし、通知はロック中の画面にも表示される。誰にでもLINEの会話が読めてしまうという、極めて無防備な状況だ。特に隠すことはない場合でも、会話の相手側からすると良い気持ちがしない可能性もある。そこで、トークの内容を通知に表示しないように設定しておこう。通知自体は受け取れるので、トークに気付かないことはない。また、通知をオフにするという方法もある。LINEが来ても通知は表示されないが、iPhoneならアプリのアイコンに付くバッジで確認できる。もし会議中や、スマートフォンから一定時間離れるときのみ止めたい場合は、「一時停止」を設定することも可能だ。
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