Microsoftの開発者向けカンファレンス「Build 2016」が始まり、冒頭の長々とした基調講演で、多くの胸躍る発表(ただし開発者にとって)が行われた。以下に、最も重要なニュースをまとめてみよう。
LinuxのオープンソースコマンドラインBashが「Windows 10」に移植されることになった。これは要するに、Windows 10が開発者にとってさらに使いやすくなるということで、プログラマにとっては実に大きなニュースだ。
Windows 10の1周年を祝して、同OSのユーザーに無料アップデート「Windows 10 Anniversary Update」が提供されることになった。時期は2016年夏の予定で、FacebookやInstagram向けのアプリが含まれるという。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)を務めるSatya Nadella氏は、ミレニアル世代のくだけた会話パターンを模倣するはずが、Twitterユーザーからの攻撃に遭って騒動となったAIチャットボットのTayについて、まだ本来の状態に戻っていないことを認めた。しかし、Tayが戻ってくる時期や、そもそも戻ってくるかどうかについて、何も発言はなかった。
おそらく、われわれの多くは今もペンと紙を使っているだろう(今これを読んでいる人たちも含めて)。だがMicrosoftは、その古い習慣を捨てさせたいと考えている。そのために、Windows 10でのスタイラス機能の統合をさらに進め、PCを紙のノートよりも簡単に使える(あるいはさらに使い勝手のよい)ものにするという。
拡張現実ヘッドセットの「Oculus Rift」の一般向け販売が始まる中、Microsoftもこれにすかさず追従し、HoloLensの開発者向けの出荷を開始した。米小売チェーンのTargetでHoloLensを買うことはまだできないが、最終的にはそうなるはずだ。
Microsoftのパーソナルデジタルアシスタントで、勉強熱心なボットのCortanaは、ピザを注文したり、2年前に行った玩具店を知らせてくれたりする、パワフルなツールだ。さらにはジョークも飛ばせるようになった。ただし、これは人間の側から尋ねた場合の話だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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