Microsoftの年次開発者会議「Build 2016」が開催される前にささやかれていた噂は本当だった。Microsoftは、ユーザーが「Windows 10」上でBashをネイティブに実行できるようにする予定だ。
次の疑問は、Microsoftがどう実装するかだ。ここでもまた、Windows 10の「Redstone」ビルドを注意深く見守ってきた人々の考えは正しかった。鍵を握るのは、Windows 10に組み込まれた新しいサブシステム「Windows Subystem for Linux」だった。
「Windows Subsystem for Linux(WSL)という新しいインフラストラクチャを『Windows』内に組み込んだ。このインフラストラクチャ上で、Canonicalに所属するわれわれの素晴らしいパートナーらによって提供された、ユーザーモードの『Ubuntu』イメージを実行する」と同社広報担当者は述べた。「これによって、Ubuntu上のBashがWindows上で実行できるようになる」(Microsoft広報担当者)
MicrosoftはWindows 10でのBashサポートを、コマンドラインツールファミリの拡張として位置付けている。
「開発者のフィードバックに基づき、いくつかのことを実施した。まずは『cmd』や『PowerShell』のほか、多くのコマンドラインツールと開発者シナリオに投資を行った。次に、リアルでネイティブなBashを追加することでコマンドラインファミリを拡充することを決めたことだ。これに伴って、Linuxと同様に挙動する環境において、Windows上でダイレクトに実行できるLinuxコマンドラインツールのサポートが可能になる」と、前述の広報担当者は述べた。
筆者は米国時間3月29日付の記事で、Windows 10でのコンテナのサポート(Microsoftが開発中であることがわかっている)が、Windowsで動作するBashに織り込まれるかもしれないと予想した。だが、実際にはそうはならなかった。
しかし、Twitterのユーザーである「Windows 10 Redstone」のテスター、Daniel Gut氏は、「Windows 10 Enterprise」の最近のテストビルドにおけるコンテナサポートのスクリーンショットを筆者に送ってくれた。したがって、コンテナは「Azure」や「Windows Server 2016」だけでなく、Windows 10クライアントでもサポートされるようだ。しかも比較的早い時期に実現するかもしれない。
Bashについては、2016年夏にリリース予定の「Windows 10 Anniversary Update」に搭載される見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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