Appleが米国時間3月21日に発表した新しい「iPad Pro」には、組み込み型SIM(eSIM)カードが採用されている。これを利用すれば、ユーザーは自国にいるときも海外旅行中もデータ通信に利用するモバイル通信事業者を切り替えられるようになり、1つの通信事業者に縛られることがなくなる。
この新しい9.7インチPad Proの初期レビュー版を入手したRe/codeが確認したところでは、このeSIMカードはCellularモデルの同機種に搭載されるという。ただし、中国で販売されるモデルは例外となる。
T-Mobile USとSprintでは、この内蔵型「Apple SIM」がサポートされる予定だ。一方、AT&Tでは別にSIMカードが必要になり、Verizon Wirelessでは、内蔵のApple SIMは無効にされ、独自のSIMカードを使用しなければならない。
この新戦略は、Appleにとって大胆な動きと言える。Appleは以前にも「iPad Air」にApple SIMを搭載したことがあったが、これは取り外し可能であり、通信事業者によるロックが可能だった。なお、新しい9.7インチiPad Proでは、Appleが通信事業者をサポートできない場合を考慮し、従来のSIMカードスロットも搭載されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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