Bloombergによると、Alphabetは、傘下のGoogleが2013年に5億ドルで買収したロボット企業Boston Dynamicsの売却を計画しているという。
Alphabet幹部らは収益を上げていない部門を調査しており、売却計画はその結果を受けたものだ。Boston Dynamicsは今後数年以内に販売可能な製品を持たないため、Alphabetは売却を押し進めているとBloombergは報じている。
Boston Dynamicsは、Alphabet傘下の独立した企業としてではなく、Google Xのハードウェア部門として位置づけられている。報道によると、その位置づけにBoston Dynamics幹部らは不満だったという。
また、先見の明あるAndy Rubin氏が2014年にGoogleを離れた後、Boston Dynamicsは統括者問題も抱えていたという。Bloombergは、Boston Dynamics(社内ではReplicantと呼ばれている)が企業間の連携に失敗したことでも問題を抱えていたと報じている。
トヨタ自動車傘下のToyota Research InstituteとAmazonが同ロボット企業の買収に興味を示していると報じられている。Alphabetがどの程度の金額で売却しようとしているのかは明らかではない。
Boston Dynamicsは数年間で、未来的なロボットを披露するビデオがウェブ上で広く拡散したことで、関心を集めた。そのロボットの一部は歩行可能で、同社の「BigDog」プロジェクトは米軍の出資を受けている。同社の買収は当初、Googleが未来技術においてリードするため手段であるように思われた。
IDCが2016年2月に発行したレポートによると、ロボット関連支出は2015年の710億ドルから、2019年には1354億ドルにまで増加するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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