グーグル、東日本大震災で被害を受けた地域のストリートビューを更新

 Googleは3月2日、東日本大震災で被害を受けた地域のストリートビューを更新したと発表した。

 ストリートビューの更新は、2011年に開始した「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」の一環。震災直後の2011年、震災から3年目にあたる2013年と5年を迎える本年にストリートビューで被災地を撮影、パノラマ画像を更新している。今回は2015年6月から2016年1月にかけて、岩手県、宮城県、福島県などの59市19町4村を撮影したという。


岩手県宮古市から宮城県石巻市、宮城県亘理郡亘理町から福島県双葉郡広野町にかけての沿岸の航空写真

 2015年に撮影され、ストリートビューの確認できるエリアは、岩手県(11市・2町)、一関市、奥州市、大船渡市、釜石市、北上市、久慈市、花巻市、平泉市、宮古市、盛岡市、陸前高田市、大槌町、山田町。宮城県(11市・7町)、石巻市、岩沼市、大崎市、気仙沼市、塩竈市、白石市、仙台市、多賀城市、登米市、名取市、東松島市、秋保町、女川町、大河原町、松島町、南三陸町、村田町、大和町。福島県(13市・7町・3村)、会津若松市、飯坂市、いわき市、喜多方市、郡山市、白河市、須賀川市、相馬市、伊達市、田村市、二本松市、福島市、南相馬市、大熊町、川俣町、富岡町、浪江町、楢葉町、広野町、双葉町、飯舘村、葛尾村、川内村。茨城県(24市・3町・1村)、石岡市、牛久市、鹿嶋市、神栖市、笠間市、北茨城市、下妻市、常総市、高萩市、筑西市、つくば市、つくばみらい市、土浦市、取手市、那珂市、坂東市、日立市、常陸太田市、ひたちなか市、古河市、水戸市、守谷市、結城市、龍ケ崎市、阿見町、大洗町、堺町、東海村。

 同日公開したストリートビューは、Googleマップおよび「未来へのキオク」サイトで閲覧可能。震災前のストリートビュー画像については、引き続き「未来へのキオク」サイトで確認できる。

 東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクトは、ストリートビューの技術を活用して東日本大震災の被害を記録、公開し、保存することを目的として、2011年7月に開始。ストリートビューとして撮影・公開することにより、地震や津波が引き起こす被害を知るきっかけとなるほか、後世に震災の記録を継承し、震災の記憶の風化の防止につながることを期待している。

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