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ガチャだけではない--子どもがソーシャルゲームにハマる理由 - (page 2)

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陥りやすい課金の3パターン

 スマホゲームやソーシャルゲームは初めこそ無料でも、ゲームをより楽しみ、ゲーム内でのつながりができてくると、課金したくなるようにできている。代表的な課金パターンは以下の3パターンになる。

ランキング。友達同士で競い合う ランキング。友達同士で競い合う
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 ユーザーをハマらせる要素の1つ目は、やはりランキングだろう。LINE系のゲームなどではLINEでつながった友達内での自分のランキングが表示されるので、自ずと競争心が刺激される。特に男子は周囲より強いこと、勝負に勝つことにこだわるため、勝利のために課金する子も現れる。

 A太郎は、「あと少しというところで体力がなくなってしまい、クリアできないとそれまで頑張ってきたことが無駄になると思い、わずか数百円だしと課金した。おかげでクリアできたけれど、あと少し、あと少しと課金するうちに夏休みに貯めたバイト代を使い切っていた」という。このように、「あと少し」「今だけ」は課金につながりやすいのだ。

 Mobageでは顔写真は掲載できず、ゲームやコミュニケーションの度に必ず自分のアバターが表示される。アバターは初期状態では裸足に下着のような服とかなりみすぼらしく、着飾ったアバターの中にいると惨めな思いをすることになる。そこで、周囲と関係性ができるうちにアバターを着飾りたくなるというわけだ。その上、Mobageでは初期状態で500モバゴールドを与えられているため、購入体験が無料でできてしまう。このような無料トライアルも、購入への心理的な敷居を下げるのに役立っている。

Mobageの初期アバターは非常にみすぼらしい
Mobageの初期アバターは非常にみすぼらしい

 射幸心が煽られるものの代表格と言えばガチャだ。A太郎はガチャにもハマったことがあり、「たまに強いカードやモンスターが出てくる。だから次こそスーパーレアなカードやモンスターが出てくるかもと思うとやめられない。期間限定モンスターが出るかもしれないと思うとやってしまう」という。「期間限定」と言われると、希少性の心理が働きどうしてもほしくなることがある。ガチャには多くの場合無料版と有料版があるが、無料版を用意することでガチャの楽しさを体験させ、もっとレアなものを求めて有料ガチャに移行させる仕組みになっていると考えられる。

 ガチャで20万円以上使い込んだことがある成人男性に聞いたところ、途中で思考が麻痺してくるのだそうだ。「今やめたらすべてが無駄になる。確率的にもう少しで(当たりが)出るはずだ」と考え、気付いたら出るまで回すモードとなっているという。サンクコスト効果(すでに支払っていて取り戻せないお金や時間、労力のこと)により、やめられなくなっているのだ。

 同調査によると、初めての課金アイテムは「時間短縮アイテム」が多いのは男女共通だが、男性は「ステータスアップアイテム」が29.8%で最多。女性は「アバターアイテム」が27.3%で最多となっている。つまり、男性は勝って他人に強いと思われるため、女性は人間関係や可愛いと思われるために課金する傾向にあるのだ。実際の人間関係がからむからこそ、課金に足を踏み入れやすいというわけだ。

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