UPDATE Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は米国時間2月26日の投資家向け会議で、この1年間に同社が新型「iPhone」モデルの追加や「Apple TV」セットトップボックス(STB)と「iPad」のアップデート、中国での顧客開拓を行ったことや、同社の端末が10億台を突破したことにについて語った。
一方、Cook氏はAppleがこの2週間「ニュースを賑わせている」ことについても冗談を言った。米連邦捜査局(FBI)がサンバーナディーノ銃乱射事件の容疑者の「iPhone」からデータを入手できるようにするため、Appleにソフトウェアの改変を求める裁判所命令が出されたが、同社はその命令に従わないと決め、そのことが大きなニュースになっている。同氏は出席者からの質問を受け付ける前に、Appleが今後も顧客のプライバシーと個人の安全の「忠実な擁護者」であり続けることを誓った。
カリフォルニア州クパチーノのApple本社に集まった400人以上の出席者からスタンディングオベーションを受けた後、Cook氏は「当社が行動するのは、それが正しいことだからだ。われわれは強硬な態度を恐れない」と語った。
テクノロジ業界に女性とマイノリティの雇用拡大を求めているJesse Jackson牧師も会議に出席した。Jackson牧師はCook氏のことを「誠実な人格者」と褒め称え、テロを非難しながらも、米国政府と戦うAppleへの支持を表明した。
75分間の会議を終える前、Cook氏は多様性と受け入れに対するAppleの取り組みに言及した。米国の従業員を対象とする年次調査で、Appleの男性従業員に1ドルが支払われる仕事を女性がした場合の給与は99.6セントであることが分かった。白人従業員に1ドルが支払われる仕事をマイノリティの従業員がした場合の給与は99.7セントだ。Appleの従業員1人1人が公平に給与を支払われていることを把握できるよう、Appleは今後もこの調査の結果を毎年発表していくとCook氏は述べた。
同氏はiPhoneで素晴らしい写真を撮影する自身の能力(あるいは能力のなさ)についても冗談を言った。会議室は、出席者が入室すると、iPhoneで撮影された美しい画像のスライドショーで迎えられるようセッティングされていた。Cook氏がスーパーボウルの観戦中に投稿したピンぼけ写真についての記事に言及し、「私もいつかあんなに素晴らしい写真を撮影できるかもしれない」と話すと笑い声が上がった。「そう、私たちは自分を笑いのネタにすることができる」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス