米連邦巡回控訴裁判所は米国時間2月26日、2014年の陪審員評決を覆した。この評決では、サムスン電子がAppleの特許3件を侵害したと認め、1億1960万ドルの賠償金支払いを命じていた。
Appleは当初、ソフトウェア関連特許8件をサムスンが侵害したとして、22億ドルの損害賠償を求めていた。
Appleは、スマートフォンの画面上をスライドしてロック解除する方法、テキストの自動修正、一連の数字が入力された際に検知して発信する方法に関する特許をサムスンが侵害したと主張していた。The Wall Street Journal(WSJ)などのニュースメディアの報道によると、3人の判事は、そのうち最初の2件の特許はそもそも付与されるべきではなく、3件目の特許をサムスンは侵害していないと裁定したという。
この裁判は、2011年に始まった国際的な特許戦争において、両社が争ってきた最後の主要な訴訟2件のうちの1件だ。Appleは2011年4月、「iPhone」を「そっくりそのまま」模倣したとしてサムスンを訴えた。他の1件は、iPhoneの意匠に関するもので、Appleが勝訴したが控訴され、米最高裁判所による判断を待っている状態だ。
サムスンは声明で次のように述べた。「われわれは数十年を費やし、技術業界において最も革新的な製品とサービスのいくつかを開発してきた。本日の判決は、当社がAppleのいかなる特許も侵害していなかったことを証明するものだ。本日の判決は、消費者の選択にとって勝利であり、競争をあるべき場所に、つまり法廷ではなく市場に戻すものだ」
Appleは、今回の判決についてコメントを避けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス