アドビシステムズは2月22日、モバイルアプリ「Photoshop Mix」を活用した猫の撮影や加工方法に関する説明会を、東京・吉祥寺にあるCatCafe てまりのおうちにて開催した。
2月22日は「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせにちなんだ「猫の日」。実際に飼い猫や猫カフェとよばれる場所で、または外で見かけた猫を撮影する機会も少なくないだろう。そんな猫と仲良くなる方法や猫の写真をスマートフォンで上手に撮影するコツと、Photoshop Mixを使って加工し、ひと味加えた写真にする方法が説明された。登壇したのは猫写真家として知られ、デボンレックスとシンガプーラのブリーダーとしても活動されている石原さくら氏と、アドビシステムズ Creative Cloudエバンジェリストの仲尾毅氏。
まず猫と仲良くなるポイントとして石原氏は「いきなり大きな声を出さない」「すぐに近づかない」「急に触らない」「のぞき込まない」「とにかくリラックスする」の5つを挙げた。
猫を見て思わず「カワイイ!」と声を上げたり近寄りたくなるが、その声や急に迫ってくる人間の姿に猫が驚いてしまって第一印象が悪くなるとのこと。急に触ることも、人間の高さだと上から手が迫ってくるように見えて怖がってしまうという。石原氏の場合、まずしゃがんで下のほうから人さし指などを差し出して猫からクンクンとさせて、認識してもらうことからはじめるという。また、触っていい場所悪い場所は猫によってさまざまだが、おおむねお尻のあたりをやさしくポンポンとすると喜ぶ猫が多いとしている。
猫同士が目を合わせるのは威嚇につながってしまうことから、じっと目を合わせるのもよくないと指摘。目が合ったら、ゆっくりまばたきをすると、敵ではないという合図と受け止めてくれるという。そして人間の緊張感を猫が察してしまうので、できるだけ人間もリラックスして接するのが大切と語った。
撮影するときにはおもちゃで遊んでいるときやご飯の直前に行って、できるだけ猫に楽しいことと撮影を結びつけるようにしていくと、撮影好きな猫になっていくという。おもちゃで遊んだり気を引く際、そのおもちゃを顔の目の前に持っていきがちだが、驚いて警戒してしまうため、少し離したほうがいいという。
また基本的には新しいものに関心を持つため、猫のにおいがついていない真新しいダンボール、ベッドや毛布といった布製品に寄ってくる習性がある。ほかにも、読書やPCで作業しているときに猫が寄ってくるという事例が多くあるように、よそ見をして全く興味のないフリをすると猫のほうから近づいてくることもあると説明した。
自宅の飼い猫を撮影する場合、まずカメラやスマートフォンの存在に慣れていない場合があると指摘。カメラは、撮影時以外しまっておくことが多いが、あえて猫が普段生活する場所の横や近くに置いて、カメラの存在に慣れさせることが重要だ。加えて、前述のように撮影時間は楽しいこと結びつけるといいという。猫カフェのような場所ではカメラやスマホの撮影に慣れているものの、深追いしないことが大事だとした。
外の猫は最も難しく、「最初のアプローチがとても重要」と石原氏は語る。急に近づかずしゃがんで興味がないフリをしつつカメラを用意。近づいてきたところを撮影したり、前述したような仲良くなるアプローチをしたりしていくという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」