猫の写真をかわいく撮るコツと加工のポイント--アドビが講座を開催 - (page 2)

「カメラを猫と同じ目線に」「スマートフォンのレンズは下に」

 猫との接し方に続き、いざ撮影する際のポイントとしては、「猫目線」「アングル」「瞬間」を挙げた。基本として、まず猫の正面に向き、カメラを猫の目線と同じ高さにすること。顔の構造は人間と似ているため、またしゃがんだとしても上からの撮影になってしまうので、カメラを地面すれすれの高さにする、場所によっては寝っ転がるぐらいの低い体勢で撮影すると、それだけでも表情が見える写真になるという。またスマートフォンの場合、縦でも横でもレンズの位置を下にすることも重要とした。特に地面に寝そべっている猫についてはこれだけでも差が出て、より臨場感のある写真が撮れるという。

  • 意外と見落とされがちなスマートフォンのレンズの位置。下にすることが大事と説く

  • 筆者のスマートフォン(iPhone 5)で、縦の状態でレンズを上にして撮影したもの。やはりやや上からの撮影に見える

  • こちらはレンズを下にして床に付けて撮影したもの。一目見ただけで臨場感のある写真となった

 アングルは、猫が少し斜め上を向いていると、笑っているような口元になりかわいく見える。逆に上から撮影すると、目がつっている形をしている猫が多いこともあり、きつい目の写真になってしまうという。ほかにもジャンプしたり立ち上がったりと、野性味あふれる表情やポーズをとることも多く、その瞬間を狙うの手だ。このあたりはカメラやスマホの連写機能が便利だ。

ちなみに、比較的撮りやすい動きのあるシーンは、おもちゃをちらつかせて軽いパンチや招き猫風のポーズを取らせることだという。また、ベロを出している一瞬をとらえるような写真は、食事が終わった直後を狙うといいとも語っていた。背景については猫と同系色にならないことを意識してシンプルにしたほうがいいとも説明した。

  • 魅力的なアングルの一例。基本は猫の目線にあわせることだが、上から撮影すると上目遣いに、下から撮影すると口元が笑っているように見えるという

  • 筆者撮影の、少し斜め上を見ている一例

  • 瞬間をとらえる一例の、食事のあとで舌を出して舐めるところ

Photoshop Mixで画像を一工夫する楽しみを

 仲尾氏はPhotoshop Mixを活用した加工の説明をした。Photoshop Mixはモバイル版のPhotoshopとして、iOSとAndroid向けの無料アプリとして配信している。画像の切り抜きや一部分の削除のほか、複数レイヤーを使った画像合成や補正といった写真加工を、マウスいらずでスマホから行えるのが特徴だ。撮影した写真をそのままSNSにアップするだけではなく、加工することでより魅力的な写真とする楽しみがあるとしている。

 実際に加工を行うときのひとつの手順として、猫だけをカラーにし、背景がモノクロとなる方法を説明した。まず写真を読み込み、「外観」というボタンをタップすると、さまざまな色調のサムネイルが表示され、そこでポートレートを選択。そこで指でさわったところがモノクロになるという機能を生かして、猫だけをなぞってモノクロにしていく。

 ポイントとしては、輪郭については自動的に認識するので、ピンチインによって写真を拡大させ、猫の内側から外側に向かって指でなぞると、細かいところまでうまくいきやすいという。こうして猫だけをモノクロにしたところで「階調反転」ボタンをタップすると猫がモノクロからカラーに、背景がカラーからモノクロに変化する。こうして猫の存在感が際立つ写真ができるという。

 加工した写真はFacebookやTwitterなどのSNSに直接アップが可能。正方形に切り取るといったことや傾きの調整もできる。

  • 「外観」ボタンをタップすると、さまざまな色調のサムネイルが表示

  • 猫をなぞるようにして選択していく。輪郭の認識は優秀だが、拡大してなぞることも重要という

  • 「階調反転」ボタンをタップすると、カラーの猫にモノクロ背景という、猫の存在感が際立つ画像となる

 合成についてもカットアウト機能を活用し、猫を指でなぞることによって切り抜きを選択。前述と同様に、猫の内側から外側に向かって指でなぞっていく、ピンチインによって猫を拡大させていくとうまくいきやすい。

 余計な部分を選択した場合は「追加」ボタンを「-」(マイナス)にし、指でなぞると選択からはずすことができる。また、切り抜いた境界線をぼかす「ぼかし」機能によって、エッジをきれいに処理できるという。そこから別の写真を読み込み、レイヤーを横にドラッグして順番を入れ替えると合成写真が出来上がる。

  • ジャンプしている猫の画像を「カットアウト」で切り出す

  • さきほどど同じように、拡大しながら猫をなぞるように選択する

  • 別の画像を読み込みレイヤーの順番を入れ替える。さらに猫画像を複製して、親子のように川を飛び越える猫の画像ができあがる

 ちなみに人間の顔を認識して、目を大きくしたり笑うような口元をするような修正を加える機能もある。基本的に人の顔に特化しているため猫では認識しないが、一部の猫や撮影したときのアングルによってはまれに認識することもあるという。

 同社ではPhotoshop Mixを使用した猫の画像を、Twitter上で募集するキャンペーンを実施。加工した画像をハッシュタグ「#アドビにゃん」とともにツイートすると、抽選で画像をプリントしたオリジナルトートバッグがプレゼントされるという。また石原氏による猫写真をCreative Cloudライブラリにて公開。こちらの写真を使用しての投稿も可能としている。仲尾氏は「いろんな楽しみができるので、ひと味加えて画像の共有をしてほしい」とコメントした。

  • 人間の顔を認識し、補正を加える機能。まれに猫でも認識するという

  • ちなみに2月22日限定で、紹介サイトが猫の日仕様となっていた

  • 石原氏による猫写真が、Creative Cloudライブラリにアップされている

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