Microsoftは、新バージョンの「Outlook.com」電子メールのパイロット版をリリースした。この新バージョンは、「Outlook.com Premium」として知られる。
Outlook.com Premiumは、Microsoftが年額19.95ドルで販売している現行の広告なしのOutlook.comサービスとは異なるようだ。広告なしのOutlook.comは「Hotmail Plus」の後継サービスで、画像広告が非表示になる。また、アカウントをアクティブな状態に維持するためにログインする必要がないほか、無料で技術サポートを受けることもできる。
Outlook.com Premiumをロールアウトする計画の有無やその時期、サブスクリプション料金(有料の場合)について、Microsoftは何も明かしていない。
しかし、Outlook.com Premiumのテスターがアクセスできる機能には、新規カスタムドメインアカウントをセットアップする機能が含まれる。Microsoftは2014年、Outlook.comでのカスタムドメインサポートを縮小し始めた。既存のOutlook.comカスタムドメイン保有者は既存のカスタム電子メールアドレスを使い続けることができたが、Microsoftはカスタムドメインサービスの新規登録受付を停止し、カスタム電子メールアドレス保有者によるアドレスの追加や削除も禁止した。
Microsoftの広報担当者は、同社がOutlook.com Premiumのパイロット版をリリースし、修正したカスタムドメインサービスの復活について評価を実施していることを認めた。
今週は、Outlook.comに関連するニュースがほかにもあった。Microsoftは、Outlook.com体験がアップデートされ「プレビュー」扱いでなくなったことを明らかにした。ただし、その新バージョンはまだほとんどのユーザーにロールアウトされていない。
Microsoft関係者が今週述べたところによると、同社はその新しい体験を「毎週数百万人のユーザー」にロールアウトしていく考えだという。
北米で新規登録したOutlook.comユーザーには、新バージョンのOutlook.comが提供される。数週間以内に、ほかの国々の新規ユーザーも同じ扱いになる。既存のOutlook.comユーザーについては、「近いうち」に新バージョンのOutlook.comを利用可能になる、とMicrosoftは今も話している。既存のOutlook.comユーザーは何もする必要はなく、設定とデータは自動的に転送される。ユーザーのOutlook.comの電子メールアドレスにも変更はない。
新しいOutlook.comには、2015年5月に発表された機能だけでなく、連絡先の提案やフライト情報の自動通知など、12月に発表されたアドインも含まれる。8月下旬に発表されたように、「Uber」「PayPal」「Evernote」「Wunderlist」などのアプリのアドインも新しいOutlook.comに追加される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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