Appleが米国と英国に続き、「Apple Pay」の提供地域を拡大する計画だと報じられている。中国では早ければ今週中に、またフランスとカナダでも2016年前半にApple Payの提供を開始することで、サムスンやPaypal、Alibabaなどライバル各社に対抗する構えだ。
中国のある銀行がWeChat(微信)公式アカウントで現地時間2月14日、Apple Payが18日午前5時に提供開始されることを認めた。Appleは既に、Apple Payを2016年中に中国で提供開始することを明らかにしていた。
中国のGuangfa Bank(広発銀行)はUnionPayのカードをサポートする銀行で、Apple Payの提供開始について以下のように認めている(原文は中国語)。
こんにちは、AppleとChina UnionPay(中国銀聯)は共同で、Apple Payサービスが2月18日午前5時から正式に利用可能になると明らかにしました。
Atlantic EquitiesのアナリストJames Cordwell氏が2015年12月にReutersに語ったところによると、Appleは中国市場に何の問題も抱えていないはずだという。これは、Appleのインターネットソフトウェア担当シニアバイスプレジデントを務めるEddy Cue氏が12月に発言していたことだ。
Cordwell氏は、「『Samsung Pay』はサムスン端末の売れ行き次第であり、私はどちらかと言えば、サムスンが(中国)市場から撤退する方向にあると考えている。したがって、Samsung Payが大きな脅威になるとは見ていない」と述べた。
「それ以上に大きな課題は、AlipayやWePayとの競合であり、これらはプラットフォームに依存しない性格が強く、ユーザー基盤が強固だ。ライバルのこうした点が、Appleの主な脅威となっていると私は考えている」(Cordwell氏)
フランスについては、Appleの話題を中心とするブログ「iGen」は現地時間2月15日、匿名の情報筋の話として、フランスでのApple Payの提供開始は早ければ2016年前半になると報じた。発表はおそらく6月に開催されるであろうWWDC 2016で行われる可能性があるが、現地の銀行との交渉次第だ。
カナダについては、Appleの情報を扱う同国のブログが、カナダの銀行によるApple Payのサポートをうかがわせるコードが見つかったと報告している。
サポート対象国では、すでに200万のロケーションでApple Payが受け入れられており、非接触型の支払いターミナルが500万台設置されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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