ThinkPadの“完璧を目指す旅”は続く--レノボ、プレミアムな「X1ファミリー」発表

 レノボ・ジャパンは2月9日、PCのプレミアムモデル「X1ファミリー」として4製品を発表した。1992年に日本の大和研究所で誕生したThinkPadにおける、2016年現在の集大成という自信作だ。販売は同日より開始している。

左から、レノボ・ジャパン 代表取締役社長 留目真伸氏、レノボ チーフデザインオフィサーのデビット・ヒル氏、レノボ・ジャパン コマーシャル製品事業部 Think 製品プラットフォームグループ 部長の大谷光義氏
左から、レノボ・ジャパン 代表取締役社長 留目真伸氏、レノボ チーフデザインオフィサーのデビット・ヒル氏、レノボ・ジャパン コマーシャル製品事業部 Think 製品プラットフォームグループ 部長の大谷光義氏

 独自の着脱式モジュール設計により目的に応じて変幻自在に形を変える「ThinkPad X1 Tablet」、プレミアムノート「ThinkPad X1 Yoga」、薄さと軽さ、堅牢性を特徴とする「ThinkPad X1 Carbon」、デスクトップPC「ThinkCentre X1」がラインアップする。1月に行われたCES 2016で発表された製品で、いよいよ日本でも発売された。

変えるものと変えないもの--進化し続けるThinkPadのデザイン

 ThinkPadは、1992年に当時のIBM大和研究所スタッフと、米国のスタッフとの協力によって誕生したビジネスノートPCだ。2005年にレノボに事業継承された後も、米国と日本のスタッフを中心に開発している。

レノボ チーフデザインオフィサーのDavid Hill氏も来日
レノボ チーフデザインオフィサーのDavid Hill氏も来日

 ThinkPad X1 ファミリーの3モデルは、2016年現在の集大成として(1)インテリジェント・クーリング、(2)定評あるデザイン、堅牢性、セキュリティの2つを特徴とする。

 インテリジェント・クーリングは、PC内の各種のセンサによりデスク上での作業、膝の上での作業、カバンに入れて移動中などのマシンの使用状態を検知し、自動的にマシンパワーとマシン温度をコントロールし、理想的なバランスに調整する機能だ。

日本の松華堂弁当をモチーフにした艶消しのブラックと赤のアクセント
日本の松華堂弁当をモチーフにした艶消しのブラックと赤のアクセント
1992年と2016年のデザイン。いずれも一目でThinkPadと分かる
1992年と2016年のデザイン。いずれも一目でThinkPadと分かる

 定評あるデザイン、堅牢性、セキュリティは、ドイツ人工業デザイナー、リャルト・ザッパーおよびデビット・ヒル(現 レノボ本社チーフ・デザイン・オフィサー)らが中心となって開発したもの。日本の松華堂弁当をモチーフにした艶消しのブラックと赤のアクセントが特長的なデザインは、最先端のX1ファミリーにも継承されている。

 当時から変わらないシルエットと赤いトラックポイントを特徴としたデザインで、ロゴが目に入らなくても一目でThinkPadとわかる。

 来日したヒル氏は、「20年以上デザインを率いてきたが、最もエキサイティングなものに仕上がっている。ThinkPadの完璧を目指す旅は今も続いており、永遠に終わらない旅。単に変わるだけは不十分で、より良くしていかないといけない。サムライの刀のようなもので、デザインを研ぎ続けている」と語った。

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