新筐体のThinkPad T460sや27インチの2 in1 PCも--レノボ、法人向けThinkシリーズ

　レノボ・ジャパンは19日、主力ノートPC製品のThinkPad Tシリーズ、Xシリーズ、Lシリーズほか、モバイルワークステーションのThinkPad Pシリーズ、デスクトップPCのThinkCentre Mシリーズ、大画面マルチタッチの2 in 1のYOGA Homeシリーズなど法人向けのPC新製品を一挙に発表した。

国内外でシェア好調--多様化するワークスタイルに対応できるデバイスを

法人向けデバイス製品とサーバなどのセンタープライズ製品を組み合わせ、幅広いワークスタイルに対応するコミュニケーションインフラの提案を目指す

レノボ・ジャパン 執行役員専務 安田 稔氏

　あわせて開催された製品説明会で、レノボ・ジャパン 執行役員専務の安田 稔氏は、同社のコマーシャル事業の現状について説明。2015年第4四半期のワールドワイドでの法人向けPCシェアが、過去最高を更新する21.4％となったことを紹介し、「国内ではまだ第4四半期のデータはまだでていないが、第3四半期のデータではNEC、レノボグループで国内トップシェアとなる30％弱を占めている」と国内外での堅調ぶりをアピールした。

　また今年の注力ポイントについては、「多様化するワークスタイルに対応できるデバイスを、積極的に展開していく」との方針が紹介されたほか、「ワークスタイルの変革によって、コミュニケーションの方法も変わってきている。この新しいコミュニケーション・インフラについても、積極的に提案していきたい」との豊富を語った。

12インチと14インチをあわせたモバイルPCが「ThinkPad」製品に占める割合

コマーシャル製品事業部 Think製品プラットフォームグループ部長 大谷光義氏

　発表された個別の製品については、レノボ・ジャパン コマーシャル製品事業部 Think製品プラットフォームグループ部長の大谷光義氏が説明を担当した。

出荷台数の約半分は、12インチ、14インチのモバイル製品

　大谷氏は冒頭、「レノボの日本におけるThinkPad製品の出荷台数の約半分は、12インチ、14インチのモバイル製品が占めている。特に薄型14インチは『ThinkPad X1 Carbon』の貢献もあり右肩上がりに伸びていて、今後さらに注力していきたい」と、モバイル製品が同社の主力となっていることを説明。その上で「お客様のニーズに応えるバランスのとれたモバイル製品」として、14型の「ThinkPad T460s」と12.5型の「ThinkPad X260」を紹介した。

「ThinkPad X260」

　ThinkPad X260は、最大16GバイトのDDR4メモリに、ストレージには最大512GバイトのSSDまたは最大1TバイトのHDDが選択可能なモバイルノート。約11時間のバッテリ駆動時間を誇るほか、前モデル「ThinkPad X250」に搭載されていたVGA端子がHDMI端子に変更されている。

　ThinkPad T460sは、前モデル「ThinkPad T450s」よりも、約10％の薄型化と約15％の軽量化を実現。最軽量モデルでは1.32kgと、初代のThinkPad X1 Carbonを超える高い携帯性を誇る。最薄部16.9mmとスリムながらLANポートも搭載。さらに「ThinkPad」の特長である周辺機器連携では、ドッキングステーションもサポートしている。

　ThinkPad T460sについて、「この製品で14インチのモバイル市場をさらに開拓していきたい。それが可能な製品だと自負している」と大谷氏。またThinkPad X260、とThinkPad T460s、2015年に発表した「Yoga 260」の3製品で、「モバイル製品に対する幅広いニーズをカバーできる製品群を揃えることができたと考えている」と自信を見せた。なおノートPCではこのほか、メインストリーム製品として14型の「ThinkPad L460」と15.6型の「ThinkPad L560」が発表されている。

「ThinkPad T460s」

2016年のThinkPadモバイル製品ラインアップ。ユーザーおよび管理者がモバイル製品に求める機能をバランスよくカバーしたという