Appleの標準的な小売製品ラインアップには、直近の「iPhone」3機種が含まれる。現時点でのポートフォリオは、比較的新しい「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」から、2014年の「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」、2013年に発売の「iPhone 5s」までだ。前回の2015年秋の製品発表前には、Appleの「iPhone 5c」の今後に関して、刷新されるのか、それとも販売終了となるのかなど、さまざまな憶測が飛び交った。iPhone 5cは事実上、2012年の「iPhone 5」をプラスチック製ケースでリメイクした2013年モデルだ。悲しいことに、正式に表舞台から降板となり、iPhone 5sがエントリーレベルモデルの座に収まった。
4インチフォームファクタの人気を考えると、古くなったiPhone 5sに代わる製品をAppleがどこかの時点で発表する可能性は十分にある。もちろん、「6s」という製品名は既に使っているので、同社は別の名前を採用しなければならない。今のところ、最有力候補は「iPhone 6c」のようだが、「iPhone mini」や「iPhone 5e」のほか、最近では「iPhone 5se」という名称も話題になっている。9to5mac.comによると、「se」の意味としては、現行のiPhone 5sモデルの「Special edition」(特別版)または「Enhanced」(強化)バージョンが考えられるという。
だが、Appleから確実な情報が発表されない限り、今後もインターネット上では情報の真空状態を埋めようと、信憑性の高いものも低いものも含め、ありとあらゆる憶測やうわさが流れるだろう。本記事では、次世代の4インチiPhoneに関する最新のうわさやリーク情報、匿名のサプライチェーン情報筋による怪しげな見解の中から、選りすぐりの情報をお伝えする。
登場時期は現在、激しい議論が交わされている問題だ。Appleは例年、iPhoneの新モデルを秋に発表する。iPhone 6sとiPhone 6s Plusの発表は米国時間2015年9月9日で、最初に店頭に並んだのは9月25日だった。「iPhone 7」の発表が期待される次のメジャーアップデートは、2016年の米国の新学期シーズンである9月になる見込みだ。
しかし、表向きは、iPhone 6cのようなエントリーレベルの製品はそれより前に発表される可能性もある。Appleは2016年3月に製品発表を予定していると、多くのメディアが報じている。9to5mac.comで多くの予想を的中させてきたMark Gurman氏も一貫して3月の発表を主張しており、Appleが3月15日に報道陣向けイベントを開催し、4インチの新しいiPhoneを「iPad Air 3」や「Apple Watch」用の新しいバンドとともに発表する予定だと2月2日に報じた。
複数の情報筋によると、AppleはiPhone 7の多数のプロトタイプを開発済みだという。また、著名なAppleアナリストで、サプライチェーンからヒントや手がかりを得ているMing-Chi Kuo氏も、Appleは確かに新しい4インチモデルを発表すると予想している。デザインに関して、iPhone 6cがアルミニウム製のiPhone 5sと、多彩なカラーバリエーションのポリカーボネート製iPhone 5cのどちらを踏襲するかは、まだわかっていない。
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