しかし、アナリストのKuo氏など複数の情報筋は、iPhone 6cにA9プロセッサが搭載される可能性を示唆している。そのようなアップグレードに加えて、2GバイトのRAMが搭載されたとしたら(これもうわさだが)、iPhone 6cの性能はiPhone 6sと肩を並べることになるだろう。アジアのサプライチェーンと通じる情報筋は、iPhone 6cに1642mAhのバッテリが搭載されるとも予想している。これは、iPhone 5sに搭載の1570mAhバッテリを若干上回る容量だ。
最低でも、AppleがiPhone 6cに「Apple Pay」機能を追加して、他のiPhoneモデルと合わせることは理にかなっている。そのためには、iPhone 5sに非搭載だった近距離無線通信(NFC)を追加する必要がある。
カメラに関しては、最新技術を期待してはいけない。つまり、iPhone 6やiPhone 6 Plusと同じ8メガピクセルのままという可能性が高く、トップエンドのiPhone 6s Plusの光学手ぶれ補正は、ほぼ確実に搭載されないということだ。9to5mac.comによると、iPhone 6sシリーズで初登場した人気機能Live Photoが搭載されるという。
ストレージ容量についても、現状維持と考えるべきだ。iPhone 5sは現在、16Gバイトモデルと32Gバイトモデルが提供されている。iPhone 6cもそうなるだろう。
最新のiPhoneは、世界中のさまざまなワイヤレスキャリアで利用できる素晴らしい4G LTEに対応している。AppleがiPhone 6cを可能な限り多くの地域で販売したいのなら、iPhone 6cのワイヤレス機能についても、同様の全方位的なアプローチを採用してもおかしくない。
これは重要な問題だ。
アナリストは何年も前から、もっと手ごろな価格のiPhoneを求めているが、それがずっと目の前にあることになかなか気づけていない。Appleは何年もの間、発売から2年経ったモデルをエントリーレベルに格下げして、「契約付きで無料、または450ドル」で販売している。だが、同社はiPhone 6cでもこの価格モデルを続けるのだろうか。「新しい」スマートフォンなので、値上げするのだろうか。それとも、契約なしで250ドルという低価格で販売される「Moto G」や「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」など、性能が向上する競合モデルに対抗するため、値下げするのだろうか。
これもやはり、答えは誰にもわからない。しかし、iPhone 6cがiPhone 5sに代わってエントリーレベルモデルになるのなら、価格は据え置かれる可能性が高い。Appleは発売後にいつでも値下げすることができる。あるいは、一部市場の通信キャリアに対し、状況に応じて価格体系や販売奨励金を調整することを認めてもいいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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