市場調査会社のThe NPD Groupは、フィットネストラッカーの売上高が1年で2倍になったと報告している。
NPDによると、同市場の売上高は2015年、2014年の6億9200万ドルから14億6000万ドルへと倍増したという。平均販売価格(ASP)が96ドルから109ドルに上昇したことや、話題の各種スマートウォッチの発売といった業界要因に逆行する現象だ。
Fitbitは2015年、売上高の79%を占め、フィットネストラッカー最大手の座を維持した。業界では多くの人が、2015年に「Apple Watch」が発売されたことでFitbitの市場シェアは低下すると予想していた。しかし、Fitbitのシェアは2015年に20%以上上昇した。
NPDのConnected Intelligence担当ディレクターWeston Henderek氏は次のように述べた。「フィットネストラッカー分野の全体的な認知度がわずかに低下したにもかかわらず、フィットネストラッカーは依然として力強い売上高と所有率を示しており、この分野にまだ成長の余地があることを示唆している。他方スマートウォッチについては、高い認知度がありながら、これまでのところ一層堅調な販売にはつながっていない」
米国市場では2015年第4四半期末の時点で、フィットネストラッカーの所有台数が約3300万台だったのに対し、スマートウォッチの所有台数(スマートフォン通知機能を備えた、従来の腕時計に近いタイプを含む)は約1300万台だった。
Apple Watchは、予想されたほどフィットネストラッカーの販売を鈍らせているわけではないようだ。消費者は、Apple Watchによってスマートウォッチへの認識を高めた後で、350ドルのスマートウォッチより低価格で優れたエントリーレベルの選択肢として、Fitbitなどのフィットネストラッカーに注目するようになった可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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