英語をビジネスで使う場合、自分の個人的な話を英語でできるかどうかよりも、きちんとした文章を書けるかどうかが、相手に与える印象を左右することがある。ビジネスでやりとりする文章は、ただ「通じればいい」ものではない。これは、個人ひいては会社全体の信用問題に関わることでもある。正しい文章を書くために、本書のような英語ライティングに関する良書を、常に側に置いて参照することをお勧めする。
ある程度「通じる」英語を書いている人でも、実際には、カンマやコロンなどの正しい使い方を理解しておらず、「なんとなく」という感覚で書いてしまっていることは多い。カンマやコロンのみならず、ハイフンを付けたときのルール、カッコの使い分け、大文字/小文字の使い分け、略語や頭字語の理解など、知っているようで知らないことがあるはずだ。
本書には、ビジネス英語を書くときに、気を付けなければいけないこうしたルールのほか、基本的な構文の使い方、避けた方が良い表現などが分かりやすくコンパクトにまとめられている。ルールは、気になった時にすぐに確認できなければ、なかなか定着しないが、本書は文庫なので、日常的に見るのにちょうど良い。
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