ロンドンに拠点を置くGoogleの人工知能部門「Google DeepMind」が、囲碁で人間に勝つことのできる「AlphaGo」というプログラムを開発した。AlphaGoは欧州王者のFan Hui氏と5回対局し、全勝した。コンピュータが通常の囲碁でプロの棋士に勝利したのは今回が初めてだ。
Google DeepMindを統括するDemis Hassabis氏によると、囲碁の局面数は宇宙の原子の数より多いという。動きと結果の数が極めて多い囲碁は人工知能にとってチェスより難しい、とHassabis氏は述べた。
囲碁の王者に勝つことは、「AIにとって昔からの重要な目標の1つ」を達成することだ、とHassabis氏は米国時間1月26日の電話会議で話した。同氏のチームは27日、世界的な科学雑誌Natureで研究成果を発表した。
AlphaGoはニューラルネットワークと木探索と呼ばれる機械学習技術を組み合わせて使用する。FacebookのAIチームも囲碁を打つことのできるプログラムの開発に取り組んでいる。
AlphaGoの次なる挑戦は、3月にソウルで行われる李世ドル氏との対局だ。李世ドル氏は世界最強の棋士の1人である。
チェスの世界ではIBMのDeep Blueが1997年に人間の世界チャンピオンに勝利している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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