リクルートテクノロジーズは1月26日、スマートキーを活用した不動産内覧の試用を1月12日に開始したと発表した。
この取り組みは、大東建託の協力を得て、同社グループが管理する集合住宅1棟の空室玄関ドアに、不動産管理専用に独自開発したリクルートテクノロジーズ製「オートメーションキー」を設置するもの。オートメーションキーを利用すると、物件内覧時仲介会社担当者は、スマートフォンの専用アプリを通じて玄関ドアの解錠と施錠ができる。
従来、仲介会社が内覧案内する際は、鍵を預けている管理会社に鍵を取りに行く手間が発生していたという。そこでリクルートテクノロジーズの研究開発機関アドバンスドテクノロジーラボが、キーレスエントリーシステムを大東建託グループが管理する賃貸物件向けに提供。仲介会社のスマートフォンが一時的に物件の鍵となるキーレスエントリーシステムの仕組みを構築し、試用を始めた。これにより、鍵を管理会社に取りにいく必要がなくなり、いつ誰がどの鍵を解錠・施錠したかを把握できるようになる。
従来のキーレスエントリーサービスは、一般生活者(居住者)による利用を想定したもので、通信手法の仕様により「同一のドアの鍵を7個しか作れない」といった制約があった。これに対して、利用対象を不動産管理者へ絞り込んだ開発により、「1物件あたりの案内担当者数」や「1担当者あたりの管理物件数」の制限がなく、物件内覧業務に最適な機能を実現した。
また、既存システムが対応できなかったサムターン形状にも対応。工事やオプションパーツなしで設置、取り外しにも対応する。粘着シートも不要なので、設置痕が残ることもない。
今後は物件内覧だけでなく、シェアハウスや民泊など、多数の鍵利用者が必要となる施設での活用も視野に入れているという。
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