1月12日~1月18日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
AppleのiOSは、既にバージョン9まで進んでいる。もし2016年にiOS 10をリリースするならば、Mac向けのOSとして稼動しているOS X(10)に追いつくことになる。それだけモバイルプラットホームの進化が早かったことを象徴しているといえよう。
バージョン10は、節目にもなる。Microsoftが2015年にリリースした「Windows 10」では、PCとモバイルデバイスの融合を果たしている。
となると、Appleはバージョン10という節目で、iOSとOS Xの融合を果たすことになるのだろうか。Tim Cook氏はたびたび「iPhone/iPadとMacの融合はない」と公言している。ただ、これを100%その通り受け取って油断していて良いのか。業界もAppleプラットホーム向けのアプリ開発者も、6月の世界開発者会議に注目することになるだろう。
さて、iOSはAndroidに比べて、新バージョンの浸透が早いことで知られている。かなり以前のバージョンのiPhoneにも最新OSを導入できること、Androidのように端末メーカーの対応や買い替えを待たなくて良いことがその理由だ。
2015年9月にリリースされたiOS 9は、既に75%のiOSデバイスに導入されているとの数字が発表された。最新OSの導入が進めば、セキュリティや不具合の改善ができるだけでなく、最新機能をユーザーに使ってもらい、開発者が最新のOSの機能を活用したアプリを開発することで、プラットホームの魅力も高まっていく。
Appleは1月11日に、iOS 9.3の開発者向けプレビュー版をリリースした。またパブリックプレビュー版も既に公開されている。
iOS 9.3では、日没後、自動的に画面のブルーライトを低減し、夜眠りにつきやすくする「ナイトシフト」機能を搭載したり、標準のノートアプリに指紋認証機能を加えたりするなどの提案が行われている。また、教育現場で1台のiPadを複数の生徒が使う場面に合わせ、複数のユーザーアカウントで使えるようになった。
その他にも、CarPlayやニュース、ヘルスアプリの改善が行われている。3月ごろに正式版がリリースされることになるものと考えている。
「iOS 9.3」、「Night Shift」機能を搭載–プレビュー版がリリース(1/12)プライバシーとテロ対策は、米国のテクノロジ業界においては非常にセンシティブなテーマだ。顧客のデータを易々と政府や操作機関等へ渡すことはプライバシー上問題だとの考えがある一方で、テロを未然に防ぐためには致し方ない、という考え方も広がりを見せる。
カリフォルニアで2015年末に発生した銃の乱射事件は、テロ組織の捜査では防ぐことができないテロの発生として、米国の市民に衝撃を与えており、プライバシーと安全保障は、ますます難しい天秤となっている。
Tim Cook CEOは、反テロ活動に関しての会議で米政府高官に対して、解読不可能な暗号化技術の使用を擁護するよう求め、FacebookやGoogle、Twitter、Microsoftといったテクノロジー企業に対しても、バックドアを組み込むべきとする米政府に対して明確に反対するよう、呼びかけた。
アップルのクックCEO、米政府に暗号化技術使用への支持表明を求める–The Intercept(1/14)報道では次期iPhoneについて、これまで採用してきた標準的なヘッドフォンジャックを廃止し、Lightningポートを使用するようになるとのうわさがある。これに対して、SumOfUs.orgでは、Appleに標準ヘッドフォンジャックを搭載し続けるよう求める署名活動が広がっている。
iPhoneのLightningポート経由でのオーディオ再生は、端末の更なる薄型化、音楽再生のハイレゾ対応などの高音質化、端末の防水機能の強化、といったメリットが挙げられる。その一方で、これまで使用してきたヘッドフォンがそのままでは利用できなくなる。
Appleは、過去のコネクタを捨て、新たなポートのみを搭載する英断を、これまで何度か行ってきた。iPhoneでは2012年に、30ピンDockコネクタを、8ピンLightningコネクタへと変更しているほか、2015年発売のMacBookにはUSB Type-Cポートのみを搭載している。
「次期iPhoneでヘッドフォンジャック廃止」に反対する署名活動–21万人分以上が集まる(1/12)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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