マイクロソフト、「Get Windows 10」プログラム関連の最新情報を公開

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2016年01月14日 13時06分

 Microsoftが大掛かりな「Get Windows 10」(GWX)アップグレードキャンペーン攻勢を緩める準備に入っていると考えている人がいるとしたら、それは間違いだ。

 Microsoftは米国時間1月13日、米国で同プログラムを拡大し、これまで対象外としてきた一部のドメインに参加しているPCについても、GWXタスクバーアイコンとアップグレード通知リマインダのポップアップを積極的に表示する計画であることを明らかにした

 これらのGWXプロンプトに「No, thanks」(いいえ結構です)ボタンが実装される予定はないが、同社はITプロフェッショナル向けの文書をようやく更新し、自動アップグレードのオプトアウトとGWXアイコンの無効化について言及した。

 これまでのように、「Windows 7 Enterprise」「Windows 8.1 Enterprise」、および両OSの組み込みバージョンが搭載されたPCは、無料アップグレードの対象外であり、引き続きGWXに関する今回のアップデートの影響を受けない。

 ただし、「Windows 7 Professional」や「Windows 8.1 Pro」を搭載し、「Windows Update」から直接アップデートを受信する設定になっているドメイン参加PCでは、まもなくGWXタスクバーアイコンが表示されるようになる。「Windows Server Update Services」「System Center Configuration Manager」など、別の仕組みを通じてアップデートを入手するドメイン参加PCは、引き続き影響を受けない。

 Microsoftは今回の声明と併せて、自動アップグレードのオプトアウトとGWXアイコンを無効化するための手順を記した最新情報をようやく公開した。新たな手順は「サポート技術情報」(KB3080351)で参照できる。

 Windows UpdateによるWindows 10のアップグレードを回避するには、IT担当者が「Group Policy」オブジェクトを設定すればよい。ただし、このポリシー設定を使用できるのは、適切なアップデート(初回の発行は2015年7月)がインストールされている場合に限られており、Windows 7用は「3065987」、Windows 8.1用は「3065988」となっている。


 今回改訂されたKBの記事には、「KB3065988」アップデートを適用した状態でWindows 8.1のクリーンインストールを実行する際に表示されるWindows 10のアップグレード画面をブロックする手順も含まれている。これらの手順は、社内の従業員や顧客向けに新しいPCの設定を担当するIT担当者やシステムビルダーが、システムが確実にWindows 10にアップグレードされないようにしたい場合に役立つ。

 ほかにも、Windows Update経由でただちに無料アップグレードキャンペーンを利用したいと考えている企業向けに、GWXアイコンを表示する手順が記されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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