せっけんで洗えるスマホ「DIGNO rafre」を使ってみた--温水で洗える防水性能

 防水スマートフォンは数多くあるが、公式に「ハンドソープで洗って良し」としているスマートフォンは実はなかった。水がかかったり真水に落としても大丈夫だとしても、石鹸となると真水と違って浸水性が高く、同じ防水性能を出すのが難しいからだ。それを公式にはじめてクリアしたのがauから登場した京セラの「DIGNO rafre」だ。

ミドルクラスのスマートフォン

 まず、最初にDIGNO rafreのスペックを見ていきたい。プロセッサにSnapdragon 410であるMSM8916を搭載、RAMは2Gバイト、ストレージは16Gバイトだ。Androidのバージョンは5.1とミドルクラスの最新スマートフォンの標準的なスペックとなっている。

 画面は5.0インチ液晶で、解像度は1280×720ドットと、これもまたミドルクラスのよくあるスペックだ。auの端末なのでauの4G LTEとWiMAX 2+、通話はVoLTEに対応している。auの型番がKYV36となることからもVoLTE専用端末となっており、通話はすべてVoLTE経由で行なわれ、auの3Gエリアでの利用はできない。

DIGNO rafre
DIGNO rafre

 カメラは外側のメインカメラが1300万画素、自分向きのサブカメラが約200万画素、4倍のデジタルズーム機能を持っている。その他はワンセグの受信、おサイフケータイ、NFCの対応など、最近のキャリア向け端末として標準的な機能も備える。

 また、au独自のコンテンツサービスに対応するよう、アプリがプリインストールされている。

 本体のサイズは約71mm×141mm×10.1mmで、重さは約155g。厚みがあり、重量が若干重いが、バッテリ容量は3000mAhと多めであることからも納得できる。

  • 下部の穴はストラップ用

  • 上部には3つのカバーがあり、SIMとMicroSDカード、microUSB、ヘッドホンジャックの順。充電ホルダー等はないので充電は必ずカバーを開く必要がある

  • 左側面には何もない

  • 右側面には電源、音量の上下ボタンのほか、ワンセグの受信アンテナ用の切り込みがある

  • ワンセグの受信アンテナは引き出して使う

  • キ3つのカバーを外したところ。写真左側からSIMとMicroSDカード、microUSB、ヘッドホンジャック

  • スピーカーは背面にある。水に濡れた後は説明書の方法で水を抜いておく

  • マイクの穴は前面にある

防水性能はIPX5/IPX8に準拠

 防水防塵性能は、防水がIPX5/IPX8、防塵がIP5X。この防水性能は真水による検査での性能値で、指定された基準の噴流水が当たったり、水没したりしても守られるというのもの。

 防塵性能は、試験設備内において試験用粉塵(直径75μm以下)が内部に入った場合でも動作するという基準をクリアしている。しかし、DIGNO rafreの防水性能はそれだけではない。

防水スマートフォンを洗うには制限があった?

 防水性能といえば、実際には常温の真水による所定の試験をパスすれば、IPXという性能を名乗れる。ただ、現実にスマートフォンを携帯する上で、降りかかる液体は真水だけではない。考えられるのは塩や砂糖の入った飲み物、油分の入った液体、そして人体の汗だ。

 防水スマートフォンならば洗ってしまえば良いのだが、水では洗浄能力が低く、薄い皮脂汚れは落とせず溜まってしまう恐れもある。ならばせっけんを使うのはどうだろうか。

 今までのスマートフォンでも、実際にはせっけんで洗っている人がいたかもしれない。しかし、それはたいへん危険な行為で、水と違って浸水の可能性が非常に高いからだ。せっけんは皮脂を洗い流す成分があり、界面活性の性質を持つ。真水では水滴となって入り込みにいところまで入り込むのがせっけん水なのだ。

 また、同様にお湯も危険だ。防水性能はあくまで真水で「常温」。せっけん水と同様に、浸水性能が異なる湯は注意したい。説明書には「ぬるま湯」なら大丈夫のように書かれている機種もあるが、真水と比べて危険度は異なる。

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