iPad miniシリーズの一番の長所は常に、機能をあまり削ることなく、持ち運びやすさを実現した点だった。それは今回も変わっていない。iOS 9との相性も申し分ないようで、それこそがiPad mini 4を検討する最大の理由かもしれない。以前からこのデザインが好きで、まだ大型のスマートフォンを使っていない人にとっては、多目的に使える小型タブレットということになる。
だが、iPad mini 2やiPad mini 3から買い換える理由はあまりない。最上位モデルであるiPad mini 4にそこまでの金額を出す価値はないように思える。筆者なら、同じような価格であればiPad Air 2に乗り換えるだろう。
では、すでに5インチかそれ以上のスマートフォンを持っているとしよう。7.9インチタブレットで大きくなるスペースは、決して無視できない。スクリーンの面積は思った以上にずっと広くなるし、4:3のアスペクト比は、16:9よりも文書処理アプリや生産性アプリに適している。
だが、今はもう、ガジェットのスクリーンサイズが明確に分かれていた時代ではない。超小型から超大型まで、さまざまなスクリーンサイズがあり、自分に最も適したサイズを選べばいい。
iPad miniは今でも、優れた電子書籍端末だと感じられる。Kindleと同様、小さなカバンに簡単にしまえる。筆者は、横向きにしてメモをとる目的にも使っている。しかし、映画を見るのもゲームをプレイするのも、今では大画面のスマートフォンでも十分できるようになった。
5.5インチ画面の「iPhone 6 Plus」と「iPhone 6s Plus」は、iPad miniと同じタイプのデバイスではないが、同じような用途にいくつか対応できる。
iPad miniシリーズの最近の旧モデルと比べて、スクリーンは強化された。2048×1536解像度のRetinaディスプレイは、iPad mini 2やiPad mini 3と同じだが、ラミネーションディスプレイと反射防止コーティングは、iPad Air 2やiPad Proと同じものが採用されている。その差は歴然だ。画面は実際に向上しており、色はさらに豊かに、鮮やかさも増したようで、iPad Air 2と同等の画質になった。
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