日常的に使用している分には、バッテリ持続時間で困ることはなかった。だが、「MacBook」のバッテリ持続時間が過去数年で大幅に延びてきていることから、iPadはもはやバッテリに関して最も優秀なデバイスではなくなってしまったようだ。
iPadの販売は引き続き落ち込んでおり、iPad mini 4はこのような状況で競争している。ユーザーは決して、iPadの新モデルを1年おきに求めているわけではない。初代のiPadやiPad miniより新しいモデルを使っているなら、まだ十分に動作しているはずだ。しかも、iOS 9にアップグレードすることができる。そして、iPadにできることのほとんどは、スマートフォンやノートブックでもできるようになっている。
AppleはiPad mini 4を最初に発表したとき、あまり派手な宣伝を打たなかった。その理由は容易に察せられる。新しい「iPhone 6s」とiPhone 6s Plusでは、A9チップが採用され、スクリーンには感圧技術「3D Touch」が導入された。
iPad Proでは、スクリーンが大きくなり、チップもA9Xへと大幅に進化したうえに、アクセサリも増えた。iPad mini 4にこうしたガジェットほどの魅力はない。もっとシンプルなタイプのデバイスだ。それでも、iPad miniシリーズとしては、遅まきながら歓迎すべきアップグレードである。
筆者がiPad mini 4について最も懸念しているのは、2016年の秋頃には性能が見劣りするかもしれないという点だ。iOS 9のマルチタスキングを除けば、Apple最新のiOSハードウェアの長所を備えていない。
子ども向けに最適なiPadと言いたいところだが、そうではない。先ほど触れたiPad mini 2は、同じく安価でありながら総合的に見て今でも優秀なデバイスであり、iPad mini 4より財布にやさしい。しかもそれは、AppleのOSであるiOSを使い続けたいという場合に限った話だ。
すでにiPhoneを所有しているユーザーなら、それも賢い選択だと思うが、実際には、同じようなアプリや基本機能のほとんどは、「Android」や「Amazon Fire」のタブレットでも利用できる。それどころか、Amazonの子ども向け7インチタブレットは、価格が100ドルで、しかも無条件で2年間の交換保証まで付いている。
だが、iOSにこだわるのであれば、筆者なら子どもにはiPod touchではなくiPad miniを使わせるだろう。iPad miniには、本格的な電子書籍端末というだけではなく、小型コンピュータにもなるという目標があるからだ。さまざまな場所に持って行って、いろいろなことができる。
小型であるにもかかわらず、iPad miniはAppleのラインアップの中でも最も多目的に使える万能のiOSデバイスだ。それは、iPhoneでもなければ、iPad Proでもない。必要性は以前ほど感じなくなっているが、やはり、このサイズは大好きだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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