スマホをWindows PCのように操作--マイクロソフトの「Display Dock」

Nic Healey (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2015年12月25日 12時07分

 「Microsoft Display Dock」は非常にニッチなアクセサリだ。手のひらサイズのアダプタで、用途は1つしかない。それは、「Windows 10」の新機能「Continuum」を使って、「Lumia」スマートフォンをPCの代用品に変えることだ。

 大きな注目を集めたContinuumは、Microsoftの「Lumia 950」および「Lumia 950 XL」に搭載された特に大きな新機能だ。ContinuumによってWindows 10のデスクトップ版とモバイル版が交わることになる。Windows 10に組み込まれたこの機能を使って、同OSを搭載したスマートフォンをPCモードにすれば、より大型の画面に接続して使用できる。

 Continuumの最も重要かつ基本的な使い方は、大画面テレビでスクリーンミラーリング機能を使うことだ。Lumiaの画面はタッチパッドとキーボードとして機能し、一方でスマートフォン上に表示されるWindowsのタイル形式の外観は、大画面ではより見慣れたWindows 10のタブレットモードに変換される。

 あるいは、Microsoft Display Dockを使用することもできる。この小型デバイスは、前面に付いているUSB Type-CポートでLumiaに接続できる。幅が64.1mmしかない背面には、さまざまなポートが密集して並んでおり、3つのUSB 2.0ポートのほか、HDMI出力ポート、DisplayPort(出力用)、給電用にもう1つUSB Type-Cポートを備える。

「Lumia」スマートフォンをPCとして使えるようにする「Microsoft Display Dock」の写真。
Microsoft Display Dock

 つまり、Bluetoothをいじくり回さなくても、USB接続のマウスとキーボードが使用できるということだ。ただし筆者は、いじくり回すのが好きなタイプの人間だ。そこで、HDMI接続したモニタを、USB接続のマウスとキーボード、およびBluetooth接続のマウスとキーボードと一緒に使ってみた。どちらも基本的には同じだったが、有線接続した周辺機器の方が手早く設定でき、反応も若干速かった。

 この記事はすべて、Lumia 950 XL上で「Word」を使用して書いたものだ。Window 10を搭載したデスクトップPCやノートPCで作業するのとほとんど変わらない体験だった。開いているアプリはデスクトップPCの場合と同じように下部のツールバーに表示されるので、アプリを切り替えるのも簡単だ。「Edge」ブラウザなど他のソフトウェアを使用中にWordが自動で終了してしまうことが何回かあったが、再度開くと、作業内容は一切失われておらず、すぐに作業に戻ることができた。ただし、すべての「Windows」アプリに対応しているわけではなく、「Start」メニューのプログラムは多くが選択不可になっている。


Microsoft Display Dockの背面
提供:Dave Cheng/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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