(編集部注:米CNETによる「Surface Book」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第1回は12月18日に、第2回は12月21日に公開しています)
第2回より続く。
動画 | Mini DisplayPort |
---|---|
音声 | ヘッドホン/マイクコンボジャック |
データ | USB 3.0×2、SDカードリーダー |
ネットワーク | 802.11ac Wi-Fi、Bluetooth |
光学ドライブ | なし |
「Surface Book」のように、他の何よりノートPCという性質が強いハイブリッドマシンには、接続端子のためのスペースが十分にある。USB 3.0ポートが2基、動画用のMini DisplayPort、SDカードスロット、オーディオジャックがそれぞれ1基ずつ用意されている。音声ジャック以外はすべてキーボードベース側にあるため、スクリーンを取り外したときには使えない。「Surface Pro 4」は端子の構成が似ているが、USBポートは1基のみで、SDカードスロットもフルサイズではなくmicroSDになる。
このSurfaceファミリ2機種でもう1つ共通しているのは、どちらにもIntelの「Core i5」「Core i7」プロセッサが用意されていることだ。全モデルで、製品化されたばかりの最新世代「Skylake」チップが採用されているおり、Surface Pro 4では低価格の「Core M」も選択できる。米CNETが使用したSurface BookとSurface Pro 4のレビュー機は、いずれも同じCore i5プロセッサを搭載し、RAMも同じく8Gバイトだった。このことから想像が付くかもしれないが、両モデルのパフォーマンスは米CNETの標準テストで似たような結果となり、どちらも前モデルの「Surface Pro 3」(搭載するCPUは2世代前)より多少速くなっている。Core i5は、メインストリームのエントリモデルに標準的に搭載されるCPUであり、ウェブブラウジング、メディアストリーミング、オフィス生産性といった一般的なタスクには十二分に高速だ。「Photoshop」のほか、描画やスケッチのプログラムなど、グラフィック負荷の高いアプリケーションも動作に問題はなかった。
Intelの内蔵グラフィック機能しか持たないメインストリームPCと同様、Surface Bookもごく基本的なカジュアルゲーム以上の要求に応えられるマシンではない。だが、話はそれで終わりではない。Surface Bookで特に興味深いオプション機能が、同システムのキーボードベースに組み込まれるNVIDIA製の新しいカスタムグラフィックスチップだ。これは魅力的なオプションだった。何らかのグラフィックスハードウェアを備えている小型ノートPCは少なく、Dellの「Alienware 13」か、14インチの「Razer Blade」くらいしかないからだ。
米CNETが最初にテストしたSurface Bookは、NVIDIA製ハードウェアを搭載していないモデルだった(価格は1899ドルから)。しかし、ちょうどこのレビューの執筆中に、Microsoftからもう1台Surface Bookが送られてきた。より高速なCore i7プロセッサとNVIDIAのグラフィックスチップを搭載したモデルだ。これを使って、基本的なゲーミングベンチマークを実行することができた。NVIDIAもMicrosoftも、このグラフィックスハードウェアについてほとんど言及しておらず、モデル名すらないが、NVIDIAは小型のゲーミングデスクトップ「Alienware Alpha」など、特殊なハードウェア用にカスタムチップを製造したことがあった。チップの詳細とパフォーマンスからすると、NVIDIAのローエンドチップ「GeForce 940M」とほぼ同じレベルのGPUのようだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス