日々ユニークなガジェットが登場するクラウドファンディングサービス「Kickstarter」には、支援が集まって目標金額を楽々クリアするキャンペーンもあれば、箸にも棒にもかからないものもある。そのような状況でも、ゲーム機は成功率が高いようだ。
そこで、最近終了したKickstarterのゲーム機キャンペーンをいくつかピックアップし、どのような結果になったかを見てみた。
「Pixel Vision」は、まるで宝石箱のような木製ボディを開いてプレイするおしゃれな携帯ゲーム機。開いて遊ぶというと、最近は2画面の任天堂「ニンテンドーDS」シリーズを思い浮かべるが、開発チームは「ゲームボーイ アドバンスSP」をイメージしてPixel Visionを作った。
クルミ材ボディは折りたたみ時のサイズが95×95×45mmで、ゲームボーイ アドバンスSP(84.6×82×24.3mm)よりやや大きい。「Raspberry Pi A+」をベースとしており、「ゲームボーイ アドバンス」「ゲームボーイ」「Nintendo Entertainment System(NES)」といった任天堂製ゲーム機のほか、「Atari 2600」「Sega Genesis」などをエミュレーションするという。
魅力的な木製ボディを開いたときに目につくのは、昔懐かしいCRTのような画面。実際には3.5インチLCDなのだが、樽型の窓を前面に取り付けたうえ、表示を歪めたりぼかしたりすることで、古いゲームに使われていたディスプレイの雰囲気を出している。
目標金額は40万スウェーデンクローナで、それを上回る68万5877スウェーデンクローナの集金に成功した。
「Tiny Arcade」は、手のひらサイズのアーケードゲーム機。超小型でありながら、実際に使えるアナログジョイスティックと2つのボタンが搭載されている。画面は0.96インチで96×64ピクセル表示の有機EL(OLED)ディスプレイ。
さまざまなボディを選んだり、ステッカーを貼ったりして、自分好みのきょう体を持った超小型アーケードゲーム機を作れる。標準では、木製、透明アクリル、黒色アクリルが用意されている。
目標金額は2万5000ドルで、それを上回る7万6926ドルの集金に成功した。
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