NTTドコモとNTTドコモ・ベンチャーズは12月16日、ベンチャー企業とパートナーシップを組んで新しいビジネス創出を図る「ドコモ・イノベーションビレッジ」のアライアンスプログラム、「Villageアライアンス」第3期(Season3)への参加を呼びかけるミートアップイベントを開催した。
ドコモらの顧客基盤、サービス運営力、最先端技術といったアセットと、ベンチャー企業のアイデアや技術の独創性、熱量、サービス開発のスピード感を掛け合わせ、イノベーティブなサービスの開発を目指す。
安定的に事業を営むミドルステージ以降のベンチャー企業を対象に、あらかじめ提示された募集テーマへの参画を募るVillageアライアンス。3期目となる今回は、NTTドコモやNTTグループ各社のサービスとの連携を前提とした10個のテーマが提示された。
10月に発表された「すきじかん」や、12月に正式サービスを開始したばかりの「てがき翻訳」をはじめとする翻訳ツール、訪日外国人向け情報サイト「WOW! JAPAN」、NTTレゾナントのQ&Aサービス「教えて!goo」、NTT西日本のセットトップボックス「光BOX+」など、各サービスの仕組みやそのバックグラウンドの“アセット”を活用し、新しいビジネス機会につなげていくためのパートナーを募る。
冒頭で挨拶したNTTドコモ 取締役常務執行役員の中山氏は、dポイントやdカードなど、「d」を頭文字に据えたドコモの各種サービスについて説明するとともに、それらを背景に新たに取り組み始めた「+d」のコンセプトを解説。
「ドコモ・イノベーションビレッジは発足して3年目。これまでドコモは典型的なB2Cカンパニーだったが、パートナーさんと一緒にビジネスを作っていこうというのが+dの取り組み。参加されている皆さんからいろいろなメッセージを聞ける場を設けながら、ともに新しいビジネスモデルを組み立てていきたい」と語った。
NTTドコモ・ベンチャーズ 副社長の秋元氏は、Villageアライアンスの基本方針を解説した。実質的にNTTグループ全体のコーポレートベンチャーキャピタルとして活動している同社が考えるVillageアライアンスは、「従来のインキュベーションプログラムとは違う」と宣言。
「我々の方からテーマを提出して、それに対してベンチャー企業の皆さんに手を挙げていただく。オープン・イノベーションという呼び方をしているが、個人的にはその呼び方はあまり好きじゃない。主語が大手事業会社に寄っている。イノベーションを起こしたいのはベンチャーも同じ。大手事業会社のアセットを使いながら新しいものを生み出していく、そんな場にできれば」とコメントした。
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