ジェスチャーによる入力デバイスというとMicrosoftの「Kinect」が有名だが、今回はエクスビジョンという日本のベンチャー企業が開発した「ZKOO」を紹介しよう。クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で、目標金額を大きく上回る資金を集める人気だ。
ZKOOは、テレビの上に設置して使うジェスチャートラッキング用カメラ。Windows 7/8/10搭載PCだけでなく、Androidベースのセットトップボックス、タブレット、スマートフォンを「Air Touch」と呼ぶ手のジェスチャーで操作できる。
開発チームによると、ジェスチャーに対する遅延が少なく、手の動きを正確に検知するという。キーボードやマウス、タッチパネルを使うことなく、最大10フィート(約3m)離れた場所からの操作が可能だ。
ジェスチャーで操作できるのは、「Angry Birds」「Candy Crush」などのゲームのほか、多種多様なWindowsおよびAndroidの既存アプリ。マルチタッチ、クリック(タップ)、ドラッグ、ピンチなどの操作にも対応しており、「PowerPoint」のようなビジネスアプリやグラフィックアプリもジェスチャーで使える。
なお、エクスビジョン(Exvision)は、東京大学の石川渡辺研究室で開発された画像処理技術の事業展開を目的として設立された大学発ベンチャー企業である。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間2016年1月18日まで。記事執筆時点(日本時間2015年12月14日15時)で、目標金額の1万5000ドルを1万ドル以上上回る2万5421ドルの資金を集めている。
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