トレンドマイクロは12月16日、ウェブアンケート形式で実施した「個人に関する情報のセキュリティ意識実態調査」の結果を発表した。調査期間は11月12~13日。調査対象は日本国内の個人ユーザー1035人。
まず、「あなたが感じる、マイナンバーに関するセキュリティ上の不安について、当てはまるものを全て教えてください」という質問では、「セキュリティ上の不安は特にない」と答えた回答者は9.6%にとどまり、90.4%の回答者は何らかのセキュリティ上の不安を持っていることがわかった。
具体的には、「自治体からの情報漏えい(72.1%)」や「自身のマイナンバーを提供した企業からの情報漏えい(58.4%)」など、マイナンバーを収集・保管する企業・組織からの漏えいに不安に感じているユーザーが多いようだ。加えて、「自身によるマイナンバーの紛失・盗難(48.6%)」や「自身のインターネット端末のウイルス感染(43.8%)」など、ユーザー自身が原因となる項目のいずれかを選択した回答者は72.9%にのぼった。
「マイナンバーと、他の『あなた』の情報について、紐づけされると不安がある情報は何ですか。該当するものを全て教えてください」という質問では、「利用している金融機関の情報(75.4%)」、「クレジットカード情報(74.3%)」という「金融関連」の情報との紐づけが不安なユーザーが7割以上だった。
同社によると、現在マイナンバーの利用用途の拡大について議論が進められているが、マイナンバーを取扱う事業者は、取得したマイナンバーの情報をどのように管理・保管し、セキュリティ対策を実施しているのかを利用者に明示することが重要だとしている。
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