マネーフォワードは7月17日、マイナンバーの収集から保管、破棄までをクラウド上で完結できる新サービス「MF クラウドマイナンバー」を、8月より提供すると発表した。従業員やその扶養家族、取引先、株主などからのマイナンバー収集がスマートフォンやPCで可能になる。
収集したデータは、暗号化や二段階認証によるアクセス管理のもとクラウドに保管されるため、PCのローカルや書面にデータが残らずセキュリティ上も安心だと説明。また、源泉徴収票や給与支払報告書などへのマイナンバー印字も、人手を介す必要がなく、安全に年末調整事務を完結できるとしている。
2016年1月の「マイナンバー制度」開始に伴い、各企業は従業員のマイナンバーの収集・保管・利用・廃棄などを安全かつ適切に実施することが義務付けられている。この一方で、中小企業や申告業務を委託される会計事務所や社会保険労務士事務所などにとっては、莫大な手間や管理コストが発生してしまうという課題がある。
また、同社が「MF クラウド会計・確定申告」ユーザーに実施した調査で、「マイナンバーの回収や管理について社内の方針は決まっていますか?」と質問したところ、約4人に3人が「マイナンバー対策について具体的に何も決まっていない」と回答。2016年1月に制度が開始されるにも関わらず、多くの企業で方針が決まっていないのが現状だとしている。
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