Appleにとって「iPhone」は巨大なドル箱であり、その発売以来、販売台数は毎年のように増加してきた。しかし、Morgan StanleyのチーフファイナンシャルアナリストKaty Huberty氏によると、そうした傾向は2016年に一転するという。
Huberty氏によると、iPhoneの販売台数はAppleの2016会計年度に5.7%程度下落する見込みだという。実質的には、2016会計年度の同販売台数は2億1800万台となり、2015年の2億3100万台から減少となることを意味する。
Huberty氏の調査レポートには、iPhoneの販売台数の減少は、「国際市場(中国を除く)における価格の高さや、新興市場でスマートフォンの普及が飽和状態に達することが、アップグレードと新規ユーザー数の伸びにとって足かせとなっている」と記されている。
iPhoneの販売台数が減少するのに対し、Huberty氏はAppleの売上高は2%程度増加し、「Apple Watch」と「Apple TV」がキャッシュフローの維持に貢献するとみている。AppleはiPhoneに強く依存しており、同社の利益の約3分の2はこの単一製品によって生み出されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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