大勢の「Internet Explorer(IE)」ユーザーが、セキュリティパッチを入手できなくなる前に、MicrosoftがサポートするWindowsで利用可能な最新版にアップグレードするにはわずか5週間の猶予しかない。
Microsoftは11月末、ドライブバイダウンロードやその他のブラウザの脆弱性からの保護を旧IEに与えるパッチが2016年1月12日以降に提供されなくなることについて、ユーザーに注意をあらためて呼びかけた。
IEがほぼ毎月、ハッカーや攻撃者の標的になる可能性が最も高いブラウザの1つになっていることを考慮すると、サポート終了は影響を受ける大勢にとって先行きが心配な出来事だ。
米政府の「Digital Analytics Program」から推定した数字によると、実に1億2400万人ものユーザーがIE 10またはそれ以前のバージョンを使っており、より新しいブラウザにアップデートしなければならないという。
この統計は、そうしたユーザーの多くがIE 9を使用中であることを示しており、これはまだ相当数のユーザーが「Windows 7」を使っていることを意味する。
Microsoftは2014年8月、IE 11に関して、1995年に登場してから20年もの年月を重ねたブラウザブランドIEの最終バージョンになることを明らかにしていた。IEは昔からセキュリティ上の欠陥や問題点が多いことで知られ、そうした問題が長年にわたってMicrosoftとユーザーの両方を困らせてきた。
「Google Chrome」や「Mozilla Firefox」といった代替ブラウザの隆盛により、かつて市場で支配的だったMicrosoftの地位は、過去5年間で大きく低下している。
こうした状況に見切りをつけたMicrosoftは、ユーザーに対し「Windows 10」専用のブラウザ「Microsoft Edge」に乗り換えるよう推奨し始めた。同社によると、Edgeはアドウェアやツールバーのダイナミックリンクライブラリ(DLL)の乗っ取りを防ぐことができ、より安全だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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