4K対応21.5インチ「iMac」レビュー(第2回)--ディスプレイの実力と大きく変わったアクセサリ - (page 3)

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年12月09日 07時30分

 3つのアクセサリはいずれも充電式で、標準の「Lightning」ケーブルでiMacのUSBポートのいずれかに接続して充電する。Appleによると、フル充電すれば1カ月かそれ以上使用できるはずだという。Lightningケーブルで接続するとシステムとのペアリングもされるため、Bluetoothメニューで探す必要はない。これらはBluetooth 4.0に対応する既存のMacでも、ペアリングして使用することができる。

プロフェッショナルらしさのある4K

 新しいキーボード、トラックパッド、マウスは現行のiMacに簡単に追加できる。真のセールスポイントは、これが4Kディスプレイを搭載する初の21.5インチiMacであるという点だ。4096×2304のネイティブ解像度で、ピクセル数は940万。標準の1080p HDディスプレイの4倍以上のピクセル数だ(Appleの5K対応27インチiMacは1470万ピクセル)。

 Appleの「Retina」クラスのディスプレイ(Apple製のノートブックやデスクトップなどでHDを超えるディスプレイに使われる名称)はすべてそうだが、違いを実感できるのは、しばらく使ってみてから、より低解像度のディスプレイに戻ったときだ。突然、1つ1つのピクセルが目につくようになり、Retinaディスプレイはどれも基本的にピクセルが非常に多く、目立たないほど小さいということに気付かされる。この基本的な点は、Windowsを搭載する少数の4KノートPC、もしくは4Kに近いノートPCの画面にも当てはまる。Microsoftの「Surface Book」もその1つだ(解像度は3000×2000)。

 そのため、4K動画を扱う場合、作業内容をフル解像度のフルスクリーンでプレビューできることになる。写真編集では、画面に同時に表示できるピクセルが増えるため、ズームや移動を延々と繰り返す必要がなくなる。気軽にウェブサイトを閲覧するときも、ただ白い背景に黒い文字を使ったページでさえ、以前よりくっきりと鮮明に見えるので、長時間の閲覧でも目が疲れにくくなるかもしれない。

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提供:Sarah Tew/CNET

 米CNETでテレビと動画を担当しているDavid Katzmaierの協力で、一連の4K動画とテストパターンをロードした。4K動画は、ほとんどが自然の風景や、絵のように美しい建築で、見事に表示された。これは当然だろう。横電界スイッチング(IPS)パネルも、くっきりとした表示に貢献しており、斜めからでもぼやけて見えることはなかった。ただし、Katzmaierのプロの目で、ディスプレイから数cmの距離で見たところ、わずかにスケーリングの影響が発生していることに気付いたという。そのとおりだった。普通に見つかるようなコンシューマーレベルの4K映像のほとんどは、より一般的な3840×2160のUHD解像度であり、フルスクリーンで見るときには一定のスケーリングが必要になる。このことは3840×2160のテストパターンを映して確認した。同様のスケーリングは2014年の5K iMacでも見られた。

 とはいえ、4Kのテストパターンを長時間凝視するのでない限り、これはほとんど学術レベルの話だ。ゲームやオンライン動画など、皆さんがこのiMacで見るようなコンテンツはほぼすべて、1920×1080からアップスケールされるが、それでも目を見張るほど美しく、ピクセルも目立たないだろう。この点は、ユーザーの目から数十cmほどしか離れていないディスプレイでは特に重要だ。対照的に、数m離れて見る4Kテレビの場合は、4Kのメリットがもっと疑わしくなる。

 確かに、数百ドルを節約して旧式の1920×1080ディスプレイを買うのもいいだろうが、スマートフォンでも、テレビでも、タブレットでも、消費者の目はさらに高い解像度に慣れつつあるので、今回この見事な4Kディスプレイに移行しておけば、これから先ある程度の期間は、古くなることなく使い続けられるだろう。

 次回に続く。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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