スマートロック「Akerun(アケルン)」を提供するフォトシンスは12月3日、自動ドアに対応する新たなスマートロック「Akerun Entrance」を発表した。2016年春頃に発売する予定。現在は三井不動産グループの関係物件で実証実験を進めている。同社代表取締役社長の河瀬航大氏は「3年後には、マンションや路面店、福祉施設を中心に6000棟(ドア)に導入したい」と目標を示した。
モジュールを自動ドアの内部に取り付けることで、Akerunのアプリをインストールしたスマートフォンが近づくと、BLEまたは赤外線を介して自動ドアが自動で解錠されるようになる。既存のAkerunと併用することで、建物のエントランスと自室の玄関ドアの鍵を一括管理できるようになり、ハンズフリーでの入室が可能になる。
IoTゲートウェイ「Akerun Remote」を追加して「Akerunオンライン鍵管理システム」を導入すると、PCで使える管理画面「Akerun Manager」からの遠隔解錠や、URLを使った合鍵発行でフィーチャーフォンに対応できるようになる。
初期費用は9万5000円から、月額費用は3万6000円からを予定。
河瀬氏は「1つのAkerunアプリで、あらゆる物件のドアが開いて、場合によっては決済もできるような、物件の権限管理ができるプラットフォームを目指す。そのために、このAkerunモジュールを徹底的に広げていきたい」と意気込みを語った。今後、ドアホンやエレベータのボタン、電気錠などに取り付けることも検討していくという。
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