スマートフォンでのインターネット利用はますます増加しており、Googleは2014年1月に「Data Saver」モードを導入して、ユーザーが使用帯域幅を節約できるようにした。同社は今回、競合するブラウザ「Opera」の動きに続いて、同社の圧縮機能を強化した。
カリフォルニア州を拠点とする巨大企業であるGoogleは米国時間11月30日、「Android」用「Chrome」の「Data Saver」モードを更新したと発表した。ユーザーによるデータ使用量を最大で70%削減できるようになるという。
Googleは「低速接続でのページ読み込み時に画像の大部分を削除する」ことでこの削減率を達成したと、製品マネージャーを務めるTaj Oppenheimer氏はブログ投稿で述べた。Chromeは接続状態が良好でないことを検出すると、画像なしでページを読み込むことで速度を上げ、データ使用量を削減する。ユーザーはその後、すべての画像を読み込むか、読み込む画像を個別にタッチできる。
具体的な時期は発表されていないが、これらのアップデートはまずインドとインドネシアでリリースされた後、他国でもリリースされる予定だ。インドとインドネシアでは、150ドル未満の安価で信頼性の高いスマートフォンが大量に提供されている一方で、通信インフラの整備は遅れており、どちらの国においても一部の地域では2Gインターネットが利用されている。改良されたこの機能が、「iOS」用の「Chrome」アプリに提供されるかどうかについては明らかにされていない。
データ圧縮は、インドと一部のアジア地域において重要な事業であり、ノルウェー企業Operaは2015年11月、サムスン、Xiaomi(シャオミ)、Acer、Hisense(ハイセンス)などのスマートフォンに同社のデータ削減アプリ「Opera Max」をプリインストールするという提携を発表した。韓国大手のサムスンは、同アプリをスマートフォンに搭載する最初の企業の1社として、インドにおいて同社の「On」シリーズを発売し、データ圧縮技術に絡めて推進している。
Googleは2014年1月、Data Saver機能をAndroidとiOS用の「Chrome」アプリに初めて導入した。同社はそれから1年以上が経過した2015年3月、同機能を同社のデスクトップとノートPCのブラウザに拡張した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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