Googleが2013年5月に発表した「Android」向けの無料の統合開発環境(IDE)「Android Studio」がバージョン2.0となった。
Googleは米国時間11月23日、Android Developer Summitで「Android Studio 2.0」のプレビュー版を発表した。同IDEは、効率的なプログラミングとデバッグのための「IntelliJ」をベースとし、「Windows」「Mac OS X」「Linux」を搭載するマシンで利用できる。
このバージョンはパフォーマンスの向上を目的としている。Googleによると、Android Studioの新しい「Instant Run」機能で、開発者はこれまでよりも格段にすばやくコードを変更し、内蔵エミュレータまたは接続された端末上でそれを確認することができるという。
この機能を使用するには、Instant Runを有効にする必要がある。アプリの環境設定の「Build, Execution, Deployment」で設定できる。またこの機能は、APIレベル14以上を使用する「Android」アプリにのみ使用できる。
一部のコード変更は、まだInstant Runでサポートされていない。Instant Runを使えるのは、インスタンスメソッドまたは静的メソッドのインプリメンテーションを変更する際か、クラスを追加または削除する際に限られる。
GoogleがThe Next Webに語ったところによると、Instant Runは従来の最大50倍の速さでビルドを作成でき、このIDE全体では約5倍の速さで「Android 6.0」デバイス向けアプリを書くことができるという。
そのほか、Android Studio 2.0のプレビュー版には、アプリのコードのGLステートに関する詳細を確認できるGPUプロファイラ機能が含まれている。
この実験的機能はオプションのアドオンであるため、まずAndroid Studio 2.0のSDKツールからダウンロードし、インストールする必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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