米国南部の人種差別的なシンボルを撤去するよう声を上げたことがある人なら、自分の経営する店の1つで起きたあからさまな差別行為がビデオ映像で映し出されたとき、どう対応したらいいのだろうか。
これはまさに、オーストラリアのメルボルンにあるHighpointショッピングセンター内のApple直営店で、10代の黒人の若者数人が店から出るよう求められる様子をとらえた映像が発覚したことを受け、Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏が直面した事態だ。
退去を求めた理由は、映像の中で1人のApple従業員がその話をしているが、この若者たちが「何かを盗むのではないか」と別の従業員らが心配したためだった。
問題の映像は、メルボルン在住のFrancis Oseさんが現地時間11月10日、Facebookに投稿したもので、なぜ店を出て行ってほしいのか、その理由を聞かされた黒人の若者たちが当惑する様子が映されている。
Oseさんは自身の投稿に、「あからさまな人種差別で、彼ら(従業員)に謝罪させた」と記した。
BuzzFeedは13日、Cook氏がAppleの従業員宛てに送付したとする電子メールを掲載した。この中でCook氏は、Appleは「開かれた」企業であると述べ、この出来事が「受け入れられることではない」と主張した。
Cook氏は、「直営店の従業員のうちの1人が口にした答えに、われわれの多くが愕然とした」と述べ、この従業員がこの若者たちに向けて「直ちに」遺憾の意を表明したことを付け加えた。
AppleとOseさんにコメントを求めたが、どちらからも回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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