シャープは11月2日、液晶技術を応用した「採光フィルム」を使用することで、室内照明の消費電力量を約4割削減できることを実証したと発表した。
採光フィルムは、表面に微細加工を施すことで、フィルムの片側にさまざまな角度から入る光を、反対側から一定の角度に出せるというもの。このフィルムを窓の上部に設置することで、季節や時間帯で変化する入射角度にかかわらず、太陽光を効率的に天井方向に取り込み室内全体を明るくできるという。シャープでは6月に開発発表をしていた。
シャープは、この採光フィルムを2014年9月1日から2015年8月31日までの1年間にわたって、柏研究所実験室に設置。窓上部に取り付けた採光フィルムの位置から1m間隔で計8個の照度計を設置し、15分ごとに照度を測定したところ、室内照明の消費電力量が年間で42.9%削減できたという。
午前8時から午後5時まで測定し、オフィスに求められる照度500ルクスを維持するのに必要なLED照明の消費電力量をどの程度削減できるか算出したとしている。
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