シャープは6月2日、オフィスの窓に設置することで照明用電力を削減できる「採光フィルム」を開発したと発表した。すでに東京都港区のヒューリック虎ノ門ビルに、採光フィルムをサッシに収めた「自然採光システム」が設置されている。
採光フィルムは、表面に微細加工を施すことで、フィルムの片側にさまざまな角度から入る光を、反対側から一定の角度に出せるというもの。このフィルムを窓の上部に設置することで、季節や時間帯で変化する入射角度にかかわらず、太陽光を効率的に天井方向に取り込み室内全体を明るくできるという。
シャープでは、採光フィルムを取り入れることで、年間でおよそ4割の照明用電力の削減が可能となる高い採光効果が得られるとしている。なお、採光フィルムの開発には、液晶ディスプレイの開発で培った光学制御技術が応用されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」