Microsoftは、同社の「Windows 10」アップグレードプロセスに関する懸念を払しょくする方法を模索しており、既存の「Windows」ユーザーに対し、今後数カ月間のWindows 10の提供計画について積極的に警告を発している。
MicrosoftのWindows and Devices担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるTerry Myerson氏は米国時間10月29日、Windows 10のアップグレードをより広い範囲のユーザーに提供するための同社の計画をブログ投稿で明らかにした。
Windows 10へのアップグレードにおける「予約」段階は終了した。Microsoftは現在、同OSをさらに多くのユーザーに提供するための準備を整えている。Microsoftは、「Windows 7」と「Windows 8」を使用するすべてのユーザーを対象に、Windows 10を「Windows Update」の「オプションの更新プログラム」として「まもなく」リリースする予定である。続いて「2016年初頭」には、Windows 10を「推奨される更新プログラム」のカテゴリに移す予定である。
自動アップデートを有効にしている場合は、「推奨」の設定によって、Windows 10のアップグレードが端末上で自動的に開始される可能性がある。しかし、Windows 10が「推奨される更新プログラム」に移された後も、ユーザーが自ら選択するまでWindows 10へのアップグレードは実行されないと、Microsoft関係者らは29日に述べた。
Windows 10にアップグレードしたが気に入らないというユーザーは、31日以内ならば以前のバージョンのWindowsに戻すことができると、Myerson氏は29日付けのブログ投稿で繰り返した。
この数カ月間で多数のユーザー(筆者も含む)が、Microsoftに対して、Windows 10を希望していないユーザーにも同OSを強引に提供しようとしているのではないかという懸念を抱いていた。筆者の場合、所有するDell製デスクトップをWindows 10にアップグレードしようと計画していたが、思い直して、予約をキャンセルした。現在のところ筆者の環境でWindows 10は、Windows Updateにおいて事前に選択したオプションの更新プログラムとして表示されたままである。
また、Microsoftは、Windowsの「非正規」コピーを使用するユーザーが正規版を簡単に取得できるようにもしている。ただし、非正規コピーを使用するユーザーにWindowsを無償提供することはまだしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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